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Microsoft系サービスへのサインイン要求、Android版「Outlook」アプリでも受け取れるように

「Microsoft Authenticator」があればそれで、なくても「Outlook」で

最新版「Outlook for Android」へ更新すると、サインイン要求の通知を受け取れる

 米Microsoftが4月8日(現地時間)、「Outlook for Android」でMicrosoftのアプリやサービスへサインインできるようになったと発表した。認証アプリ「Microsoft Authenticator」がAndroidデバイスでインストール・セットアップされていなくても、代わりに「Outlook」でサインインできる。

 Microsoftのアプリやサービスは、わざわざパスワードを思い出したり、SMSでワンタイムコードを受信して入力しなくても、「Microsoft Authenticator」アプリから届く通知を承認するだけで簡単にサインインできるようになっている。Androidデバイスの生体認証(やPIN)も併用できるため、パスワードやワンタイムコードを扱うよりも安全だ。

Microsoftのアプリやサービスでよくみられるサインイン要求

 しかし、「Microsoft Authenticator」アプリを使っていないユーザーも少なくないだろう。そこで、Android版「Outlook」にも「Microsoft Authenticator」アプリ相当のサインイン認証機能が組み込まれた。同社は以前から企業向けに「Authenticator Lite」を提供していたが、それに相当する機能が消費者でも利用できるようになった格好だ。

「Outlook for Android」でサインイン要求の通知を受信。パスワードやワンタイムコードも不要、番号を選択するだけだ(承認のみ、番号を入力するタイプもあり)

 この機能は最新版「Outlook for Android」アプリで「Microsoft アカウント」にサインインしている場合に利用可能。「Microsoft 365」や「OneDrive」、「Teams」などへのサインインが簡単になる。「Microsoft Authenticator」がすでにセットアップされている場合は、引き続きそちらが利用される。

 なお、iOS版「Outlook」ではまだ利用できないが、実装の計画はあるとのこと。