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Microsoft、Dev版「Windows 11」に一連の新機能と改善を展開するも不具合発覚で中止
スタート画面の新アカウントマネージャー、Emoji 15.1、Windows Shareの改善など
2024年7月1日 15:30
米Microsoftは6月28日(現地時間、以下同)、Devチャネルで配信中の「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.961で、一連の新機能と改善を展開すると発表した。ただし、不具合が報告されたとして30日に機能の有効化は一時停止されている。近日中に再度有効化されるとのこと。
今回、展開が発表された新機能と改善は以下の通り。
- 「ナレーター」で「音声アクセス」(Voice Access)を用いたハンズフリーのテキスト入力
- 問題が発生した場合に「音声アクセス」を自動的に再開
- 「音声アクセス」の新コマンド『Search』。「Windows Search」でファイルやアプリを検索できる
- [スタート]画面の新しいアカウントマネージャー。各種サブスクリプションの状況を確認できるほか、「Microsoft アカウント」の特典を案内
- [Windows Share]共有ウィンドウでファイルをクリップボードへコピー
- [Windows Share]共有ウィンドウでQRコードを生成。「Microsoft Edge」で利用できる
- [Windows Share]共有ウィンドウを誤って閉じないように、ウィンドウがフォーカスを失っても閉じないように。共有ウィンドウを閉じるには、右上にある閉じるボタンを押す
- 「Microsoft アカウント」で「Gmail」アドレスを使用している場合、[Windows Share]共有ウィンドウに自分宛てのメールを送信する機能。メモ代わりに使える
- 「Emoji 15.1」のサポート。不死鳥やライム、切れたチェーンなどの絵文字が利用可能に。歩く人の向きも右向きだけでなく、左向きが選択できる
- 「Windows バックアップ」設定ページでサウンド設定をバックアップできるように。「個人設定」と「その他のWindows設定」の両方をオンにする
- 「Microsoft アカウント」へのアクセスを失わないように、リカバリー用のメールアドレスを追加するよう促すバナーを[アカウント]設定ページに追加
- [PC名の変更]や[日付と時刻の変更]といったダイアログのビジュアルをWindows 11に合わせて更新
- タスクマネージャーの改善。DDR速度の単位はMHzからMT/sへ。アクセシビリティ対応も強化
Devチャネルの「Insider Preview」ビルドは「Windows 11 バージョン 24H2」に基づいており、今回発表された機能も、大きな不具合がなければ今秋の正式リリースに含まれる見込みだ。ただし、これらの多くは「Controlled Feature Rollout」(CFR)と呼ばれる機能、つまり一部の環境から徐々に機能を展開する仕組みでコントロールされる。アップグレードしてもすぐに利用できるわけではないので注意したい。いち早く体験したい場合は、「Windows Update」の[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効にしておこう。