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次期大型更新「Windows 11 バージョン 24H2」がRelease Previewチャネルに登場【5月24日追記】
右クリックメニューからTAR/7z圧縮、「Sudo for Windows」などの新要素。削除アプリも
2024年5月23日 08:15
米Microsoftは5月22日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 24H2」をRelease Previewチャネルでリリースした(Build 26100.712)。年に1回実施される大型アップデート(機能更新プログラム)で、今秋の一般リリースに先駆けてテストできる。
「Windows 11 バージョン 24H2」に含まれるもの、含まれないもの
「Windows 11 バージョン 24H2」に含まれるとされる新機能は、以下の通り。これ以外にも多くの改善が導入される見込みだ。
- HDRデスクトップ壁紙のサポート、
- 「Energy Saver」と呼ばれる新しい省エネルギー機能
- Sudo for Windows:Linuxの「Sudo」に似たコマンド。コマンドラインで一時的に管理者権限を得たいときに役立つ
- Rust言語で開発したWindowsカーネル:メモリ破壊バグの少ないカーネルで安全に
- 「Wi-Fi 7」対応:理論上の最大通信速度は46Gbps
- Voice clarity:話者の状態(着席、起立、部屋の中を移動)にかかわらず、相手にクリアな音声を届ける。「Surface」デバイス以外でも利用可能に
- スクロール可能なクイック設定
- ファイル・フォルダーの右クリックメニューからTAR/7z形式のファイル圧縮
- Bluetooth Low Energy Audio接続の改善
また、「Copilot in Windows」エクスペリエンスの改善も行われる。ユーザーから要望の多かったウィンドウサイズの変更・移動、スナップなどに対応するとのこと。この新しいエクスペリエンスは、間もなくCanary、Dev、Betaチャンネルの「Windows Insider Preview」ビルドで提供される。
なお、先日アナウンスされた「Recall」などの新機能は「Copilot+ PC」が必要となるため利用できない。
また、いくつかの非推奨機能・アプリは削除されるので注意したい。
「Windows 11 バージョン 24H2」の入手方法
「Windows 11 バージョン 24H2」を入手するには、「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]ページから「Windows Insider Program」に加入し(要「Microsoft アカウント」)、チャネルを「リリース プレビュー」(Release Preview)にセットする。設定を反映させるためOSを再起動し、再び[Windows Update]設定ページでアップデートの有無をチェックすると、「Windows 11 バージョン 24H2」のダウンロードが案内される。
「Windows 11 バージョン 24H2」はいわゆる「シーカー」(Seeker)エクスペリエンスを通じてオプション提供される。ユーザーがアップデートをチェックし、ダウンロードの案内ボタンをユーザーが押さない限り、勝手に適用されてしまうことはない。
なお、OSをクリーンインストールしたいというニーズに応え、ISOイメージファイルも準備中とのこと(要「Microsoft アカウント」)。「Build 26100.x」であれば「Windows 11 バージョン 24H2」だ。
[2024年5月24日編集部追記] 「Windows 11 バージョン 24H2」はISOファイルもRelease Previewチャネルのユーザー向けに公開されている。