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HDRデスクトップ壁紙に対応 ~Dev版「Windows 11」Build 23516が公開

外部PC・ディスプレイとワイヤレス接続するスクリーンキャスト機能もわかりやすく

「Windows 11 Insider Preview」Build 23516(ni_prerelease)がDevチャネルでリリース

 米Microsoftは8月2日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 23516をDevチャネルでリリースした。対応する開発キット(SDK)もダウンロード可能。本ビルドではスクリーンキャスティング体験が改善されている。

 キャスト機能([Windows]+[K]キー)は、近くにある別のPCやTV、その他の外部ディスプレイへワイヤレス接続し、デスクトップを表示できるようにする機能。OSのオプション機能で、標準状態ではインストールされていない。

 本ビルドではこの機能をわかりやすくするため、[クイック設定]フライアウトなどが改良された。接続可能なディスプレイを表示するだけでなく、OSのオプション機能導入なども簡単に行える。また、PCでウィンドウを頻繁に切り替えたり、スナップアシストを利用するといったマルチタスク機能を利用した場合に、通知トーストでキャストを提案する機能なども追加されている。

[クイック設定]フライアウトなどを改善。キャスト機能をわかりやすく

 さらに、本ビルドではHDR背景がサポートされた。利用しているデバイスがHDRをサポートしているならば、JXRファイルをデスクトップの壁紙として指定し、HDR表示することができる。

 また、以前の案内通り、「チャット」機能の代わりに無償版「Microsoft Teams」がタスクバーにピン留めされる。

 この措置は段階的にロールアウトされるが、その際はかつての「チャット」機能のようなユーザーインターフェイスが追加され、数クリックでいつものメンバーと会話を始めることができる。「スマートフォン連携」(Phone Link)も近々統合されるという。

無償版「Microsoft Teams」の新しいユーザーインターフェイス

 そのほかにも、以下の改善が行われた。

  • プレゼンスセンサーが「Adaptive Dimming」に対応。目をそらしたときにインテリジェントに画面を暗くしたり、その逆を行える。「設定」アプリだけでなく、OOBEのプライバシー設定で有効にすることも可能
  • 音声アクセス(日本語未対応)がより多くのエリアで利用可能に。ロック画面など、これまで利用できなかったところでも。暗証番号の入力の際は、声でパスワードがわからないよう、数字で入力キーを指定できる
    音声アクセス(日本語未対応)がより多くのエリアで利用可能に
  • ナレーターのナチュラルボイスがフランス語、ポルトガル語、英語(インド)、ドイツ語、韓国語で利用可能に
  • 「エクスプローラー」の詳細ペインのカラムを拡充。画像の寸法、「Word」ドキュメントのページ数、ドライブの使用容量と空き容量などに対応

 「Windows Insider Preview」は、製品としてリリースされる前のプレビュー版のOSを試すことのできるパイロットプログラム。なかでもDevチャネルは開発チームのアイデアを試す場となっており、さまざまな新機能に触れることができる。

 ただし、ここで試される機能はあくまでも実験的なもので、製品版に導入されるとは限らないほか、製品ビルドに比べると不安定なので、利用の際は注意したい。また、機能の一部は段階的に展開されるため、すぐには利用できない可能性がある。