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遠隔会議でイラっとするポイントをAIで解決 ~Microsoft、Windows 11の新機能をアピール

インテリジェントな背景ぼかし、ノイズ低減の強化、自然なアイコンタクトなどをサポート

Microsoft、Windows 11の新しいオンラインミーティング支援機能をアピール

 米Microsoftは4月5日(現地時間)、「Windows Powers the Future of Hybrid Work」と題するバーチャルイベントを開催。ハイブリッドワークを革新するWindows 11の新しいオンラインミーティング支援機能をアピールした。

 同社は「Microsoft Teams」でバックグラウンドノイズ低減や背景のぼかしといった機能を組み込んでいるが、そうしたインテリジェントな会議機能がOSへ直接組み込まれる。

  • Voice clarity:話者の状態(着席、起立、部屋の中を移動)にかかわらず、相手にクリアな音声を届ける。「Surface Laptop Studio」のみで利用可能
  • Voice focus:会議や通話中に不要な音声を自動的に除去
  • Automatic framing:ユーザーが動いても中心に表示されるようにWebカメラのフレームを調整
  • Portrait background blur:ユーザーにフォーカスし、周りの背景をボカす。従来の被写体の輪郭を検知してそれ以外をボカす方法よりソフトな印象になる
  • Eye-contact:ユーザーの目線がWebカメラとあっていなくても、ミーティング相手とまっすぐ向き合っているかのように自動調整。「Surface Pro X」ですでに対応

 これらの新機能は一部を除き、Qualcomm製のAIアクセラレーターチップ(NPU:Neural network Processing Unit)チップで実現される。そのため、利用できるデバイスはARM搭載PCに限られるが、デバイス上でローカル実行される点(クラウド不要)、CPU負荷を抑えながらパフォーマンスを引き出し、バッテリー持続時間を延ばすことができる点はメリット。「Teams」以外のアプリでも活用されることが期待される。

インテリジェントな背景ぼかし、ノイズ低減の強化、自然なアイコンタクトなどをサポート