Windows Insider Preview
Windows 11が「Wi-Fi 7」に対応へ ~理論上の最大通信速度は46Gbps
今秋リリース見込みの「バージョン 24H2」への搭載に期待
2024年2月26日 07:12
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
Windows 11が次世代無線LAN規格「Wi-Fi 7」に対応するとのこと。米国時間2月22日よりCanary/Devチャネルで展開されている「Windows 11 Insider Preview」Build 26063で、コンシューマー向けアクセスポイントの「Wi-Fi 7」対応が追加されている。
「Wi-Fi 7」(IEEE 802.11be)は「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」といった革新的な技術をもとに構築されており、スループット、遅延、効率性、信頼性、電力など、無線接続のあらゆる面でより優れたユーザー体験を提供するという。理論上の最大通信速度は46Gbps。
具体的な改善点としては、以下が挙げられる。
- マルチリンクオペレーション(MLO)により、複数の帯域(2.4GHz、5GHz、6GHz)を同時に使用できる。ネットワークの混雑を回避し、接続性を維持することが可能
- 6GHz帯を利用し、320MHzの超広帯域幅で通信が可能。一度に多くのデータを伝送できるため、高帯域幅のアプリケーションやAR/VRなどへの利用にも耐える
- デジタル信号とアナログ信号の変換に12bitの「4096-QAM」を利用。データ伝送が20%向上し、ビデオストリーミングやビデオ会議などの品質が向上する
「Wi-Fi 7」は、「Wi-Fi 6」および「Wi-Fi 6E」よりも最大4倍、「Wi-Fi 5」よりも最大6倍高速だ。待ち時間(レイテンシ)が大幅に短縮され、ゲームやビデオ会議といったリアルタイム性の求められる場面で改善を体感できるだろう。
なお、「Wi-Fi 7」を利用するには「Wi-Fi 7」に対応したコンシューマーアクセスポイントとPC(デバイスとOS)の両方が必要となる。