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「WSL2」のカーネルが「Linux 6.6 LTS」へ【7月19日追記】
3年前の「Linux 5.15 LTS」からようやく更新
2024年7月3日 08:45
「Windows Subsystem for Linux 2」(WSL2)のカーネルは長い間「Linux 5.15 LTS」が用いられていたが、ようやく「Linux 6.6 LTS」へアップグレードされそうだ。米Microsoftは7月2日(日本時間)、「WSL2-Linux-Kernel」v6.6.36.3のソースコードを「GitHub」でリリースしたが、そのリリースノートで初めて「Linux 6.6 LTS」カーネルへ更新されたことが明らかにされている。
「Linux 6.6 LTS」は2023年10月にリリースされたバージョンで、長期サポート(LTS)版としては最新だ。2021年10月リリースの「Linux 5.15 LTS」以降で投入された、新しいハードウェアのサポート、メモリ管理やファイルシステム、ネットワークの改善などが含まれている。
「WSL2」のLinuxカーネルは、「wsl --update」コマンドで更新可能(要管理者権限)。これがサポートされていない環境では、「Linux カーネル更新プログラム パッケージ」が利用できる。ただし、執筆時現在、「Linux 6.6 LTS」カーネルはまだバイナリ配布されていないようだ。提供までにはもうしばらく待つ必要があるだろう。
[2024年7月19日編集部追記] 7月19日現在、「WSL2」のLinuxカーネルが「Linux 6.6 LTS」に更新されていることを、編集部にて確認した。「WSL」がv2.3.11.0以降になっていれば利用可能だ。