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「WSL2」のカーネルが「Linux 6.6 LTS」へ

3年前の「Linux 5.15 LTS」からようやく更新

「WSL2-Linux-Kernel」v6.6.36.3

 「Windows Subsystem for Linux 2」(WSL2)のカーネルは長い間「Linux 5.15 LTS」が用いられていたが、ようやく「Linux 6.6 LTS」へアップグレードされそうだ。米Microsoftは7月2日(日本時間)、「WSL2-Linux-Kernel」v6.6.36.3のソースコードを「GitHub」でリリースしたが、そのリリースノートで初めて「Linux 6.6 LTS」カーネルへ更新されたことが明らかにされている。

 「Linux 6.6 LTS」は2023年10月にリリースされたバージョンで、長期サポート(LTS)版としては最新だ。2021年10月リリースの「Linux 5.15 LTS」以降で投入された、新しいハードウェアのサポート、メモリ管理やファイルシステム、ネットワークの改善などが含まれている。

 「WSL2」のLinuxカーネルは、「wsl --update」コマンドで更新可能(要管理者権限)。これがサポートされていない環境では、「Linux カーネル更新プログラム パッケージ」が利用できる。ただし、執筆時現在、「Linux 6.6 LTS」カーネルはまだバイナリ配布されていないようだ。提供までにはもうしばらく待つ必要があるだろう。

バイナリ配布はまだのようだ