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「Google One」不要の無料「ダークウェブ レポート」、ようやく提供が開始

ハッカーに盗まれた個人情報が裏で売り買いされていないかを簡単にチェック

「ダークウェブ レポート」のセットアップ

 「Google One」メンバーシップ不要で使える「ダークウェブ レポート」の提供が開始されたようだ。「Google アカウント」にログインした状態で「myactivity.google.com/dark-web-report/」へアクセスすると、ツールが利用可能であることを編集部にて確認した。

 「ダークウェブ」はインターネットの一部だが、特殊なプロセスを経ないとアクセスできない領域を指す。官憲の目を盗んで違法な取引を行うために利用されることがあり、それにはサイバー攻撃で盗み取られた個人情報も含まれる。

 「ダークウェブ レポート」は、そうした場でユーザーの個人情報が取引されていないかをモニタリングし、その結果をレポートにまとめて知らせてくれる仕組みだ。Googleはこの機能を「Google One」の特典として提供していたが、7月下旬をもって一旦終了し、「Google One」を購入していなくても「Google アカウント」さえあれば「あなたに関する検索結果」(Results about you)ツールで利用できるようにするとしていた。

 執筆時現在、「あなたに関する検索結果」ツールは「このツールはお客様の地域ではまだサポートされていません」とのことでまだ利用できないが、「ダークウェブ レポート」へ直接アクセスすれば正常に機能する。

 「ダークウェブ レポート」でモニタリングできるとされている項目は、以下の通り。これらの情報をプロフィールとしてダークウェブ レポート」に登録すると、指定した項目のモニタリングが開始される。

  • 氏名
  • 生年月日(ヘルプページに記載はないが、編集部にて確認)
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 社会保障番号(SSN、米国を拠点とするアカウントのみ)
  • ユーザー名(ヘルプページによる。未確認)
  • パスワード(未確認)

 もしダークウェブでプロフィールの取引が検出されるとメールなどでユーザーに通知されるとのこと。モニタリング結果をレポートするダッシュボードページでは個人情報を守るうえで役に立つヒントやガイダンスも案内されているので、ぜひチェックしておきたい。

モニタリングするプロフィール項目を選択。「Google アカウント」に紐づけられている情報が自動入力されるので、許可する項目にチェックを入れる
最終確認。足りない項目はここで手動入力することも可能。「ダークウェブ レポート」をやめたいときは、プロフィールを削除すればよい
モニタリングプロフィールの更新が完了。ダークウェブのスキャンが行われる
モニタリング結果を表示するダッシュボードページ
個人情報を守るうえで役に立つヒントやガイダンスも要チェックだ

 なお、「ダークウェブ レポート」を利用できるのは個人の「Google アカウント」のみだ。「Google Workspace」アカウントと管理対象のアカウントでは利用できない。