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「ChromeOS 129」が安定版に ~長期サポートリリース(LTS)は120から126へ
ライブ翻訳、ハードウェア・パスキー対応の強化など
2024年10月7日 16:07
米Googleは10月3日(日本時間)、「ChromeOS M129」を発表した。長期サポートリリース(Long Term Support、LTS)のバージョンも、「ChromeOS 120」から「ChromeOS 126」となった。
「ChromeOS 129」における主な新機能は以下の通り。
ライブ翻訳
「Chromebook Plus」デバイスにライブ翻訳機能が追加され、コンテンツにユーザーの選択した言語へ翻訳された字幕を表示できるようになった。「YouTube」の海外動画や海外話者との会話の際に役立つ。
ハードウェア対応の強化
初めて周辺機器を接続した際に、ウェルカム画面を表示するようになった。正常に接続されたことを確認し、設定を変更したり、対応アプリをインストールすることができるようになる。
また、ディスプレイの明るさやキーボードの明るさを調整する機能も追加された。好みで輝度レベルを調整したり、センサーを用いて周囲の明るさに合わせて自動調整したりできる。
「Select to Speak」のキーボードショートカット
Chromebookにビルトインされたスクリーンリーダー機能「Select to Speak」を起動できるグローバルショートカットキー([検索]+[S]キー)を、デフォルトで有効化できるようになった。キーボードショートカットを最初に押すと、「Select to Speak」を有効化するかどうかを確認するダイアログが表示され、わざわざ設定で有効化する必要はない。
そのほかの改善
そのほかにも、「ChromeOS 129」には以下の改善が含まれている。ただし、一部機能は段階的にロールアウトされる。すぐには利用できないことがあるので注意したい。
- 「Samsung Galaxy Chromebook Plus」でクイック挿入キーが利用可能に。キーを叩くだけで、「Gemini」を用いたテキスト編集や検索履歴からのリンク挿入、「Google ドライブ」ファイルの添付、簡単な計算や日付の挿入といった操作が行える。来年以降、より多くの「Chromebook」および「Chromebook Plus」デバイスにも搭載される見込み
- 世界中の教育者への感謝と支援の気持ちを込めた新しい壁紙コレクション
- パスキーを「Google パスワード マネージャー」に保存して他のプラットフォームと同期
- ChromeOSのすべての認証画面でPINを認証要素として使用できるように
「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」画面の[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。セキュリティ修正も含まれているので、できるだけ早い対応が望ましい。