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デスクトップでも「パスキー」を保存 ~GoogleがAndroid以外でも普及にテコ入れ

PINでパスキーをエンドツーエンド暗号化する機能も

デスクトップ上の「Google パスワード マネージャー」にも「パスキー」を保存できるように

 米Googleは9月19日(現地時間)、「パスキー」対応の拡充を発表した。これまではAndroidデバイスでしか「パスキー」を保存できなかったが、デスクトップ上の「Google パスワード マネージャー」にも保存できるようになる。

 パスキー(Passkeys)は、従来のパスワードに代わる認証方式。生体認証(顔・指紋)やPINを用いて、スマートフォンのロックを解除する感覚でアプリ・オンラインサービスへのサインインできるようになっており、パスワードは要らない。操作が簡単でフィッシング攻撃に対する耐性が高く、不正アクセスが難しいのが利点だ。Google(Android、Chromebook)だけでなく、Microsoft(Windows)やApple(Mac、iPhone、iPad)も普及に取り組んでいる。

 Googleプラットフォームでは、Androidを中心にパスキー対応が進められていたため、パスキーはスマートフォンで利用するものという印象が強いが、今回の改善によりWindows、macOS、Linuxでもパスキーを扱いやすくなる(ChromeOSは現在ベータ版でテスト中)。保存されたパスキーは「Google アカウント」でサインインしたすべてのデバイスで自動的に同期され、どのデバイスでも手軽に利用可能だ。

 加えて、今回のアップデートに伴い「パスワード マネージャー」にPINが導入された。このPINはパスキーのエンドツーエンド暗号化に用いられ、暗号化されたパスキーにはGoogleでさえ解読できなくなる。

PINでパスキーをエンドツーエンド暗号化