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AIがクリップボード画像からテキストを抽出して貼り付け ~「PowerToys 0.86」が公開

Microsoft公式のパワーユーザー向けシステムユーティリティ群

「PowerToys」v0.86.0が利用可能に

 米Microsoftは11月5日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.86.0を公開した。

 「PowerToys 0.86」では、AIを活用したクリップボード拡張ユーティリティ「Advanced Paste」に新機能が追加。画像がクリップボードにコピーされている場合、それに含まれるテキストを認識・抽出して貼り付けるオプションが導入された。そのまま画像ファイル(PNG形式)として貼り付けることも可能だ。

画像がクリップボードにコピーされている場合、それに含まれるテキストを認識・抽出して貼り付けるオプション。そのまま画像ファイル(PNG形式)として貼り付けることも可能
実際に使ってみた様子。日本語の認識精度は“それなり”といったところだ
不要な場合は無効化も可能。クリップボード内のテキストデータをTXTファイルで保存するオプションなどもある

 そのほかにも、設定画面のナビゲーションペインがアップデート。「PowerToys」に同梱されるユーティリティが増加し続けていることをうけ、ユーティリティが機能に応じてグループ化されるようになった。

設定画面のナビゲーションペインがアップデート。ユーティリティがカテゴライズされる

 「ワークスペース」でも同じアプリケーションのインスタンスを多数扱う際の挙動を改善。PWAの検出処理も今後検討していくとのこと。

 なお、本バージョンにはテレメトリ(利用統計の収集)がオプトインできるようになっている。ユーザーが許可しない限り有効化されることはないが、「PowerToys」の改善に役立てられるとのことなので、ぜひ有効化して開発に協力したい。

テレメトリをオプトインできる。可能であれば協力を

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.86.0(24/10/05)