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「PowerToys 0.85」が公開 ~すばやく各種テンプレファイルを呼び出す「New+」が追加

Microsoft公式のパワーユーザー向けシステムユーティリティ群

「PowerToys」v0.85.0が利用可能に

 米Microsoftは10月2日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.85.0を公開した。「PowerToys 0.85」には、新しいユーティリティ「New+」が含まれている。

新しいユーティリティ「New+」

 「New+」は、毎日の作業をテンプレート(ひな形)となるファイルやフォルダーのコピーから始めているようなユーザーにピッタリのツール。このツールを有効化すると(初期状態は無効)、フォルダーの右クリックメニューに[新規+]というコマンドが追加され、テンプレートフォルダーにあるアイテム(ファイルやフォルダー)がサブメニューにリストアップされる。それを選択すると、当該フォルダーにテンプレートアイテムがコピーされる仕組みだ。

フォルダーの右クリックメニューに[新規+]というコマンドが追加され、テンプレートフォルダーにあるアイテム(ファイルやフォルダー)がサブメニューにリストアップされる
テンプレートアイテムを選ぶと、当該フォルダーにそれがコピーされる

 サブメニューにリストアップされるテンプレートコンテンツの表示順を制御したい場合は、名前の先頭に数字を付与するなどすればよい。ファイル名の頭にある数字やスペース、ドットはサブメニューの表示順に影響するが、リストアップされる項目名からは取り除かれる。また、ファイル拡張子も項目名には表示されない。これらのオプションは不要であれば無効化することも可能だ(デフォルト有効)。

サブメニューのテンプレート表示順は、ファイル名を工夫することでコントロール可能。ファイル名の頭にある数字やスペース、ドットは、メニュー項目に表示されない

 そのほかにも、「PowerToys」ユーティリティで使用するUI言語をOSと異なる言語へ変更できるようになった。「ワークスペース」の対応アプリ拡充や、「プレビュー」のメモリ使用量削減も行われているという。

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.85.0(24/10/02)