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Dev/BetaのWindows 11が同じ「バージョン 24H2」ベースに ~チャネル切り替えのチャンス
AIファイル検索も強化、「OneDrive」クラウドファイルを対象に探せるように
2025年2月3日 16:14
米Microsoftは1月31日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.3073(KB5050090)をDevチャネルでリリースした。本ビルドでは、AIで強化された「Windows Search」(セマンティックインデックス)の検索対象が拡大。ローカルファイルだけでなく、「OneDrive」に保存されたクラウドファイルも探せるようになった。
この機能は「Microsoft アカウント」で個人向け「OneDrive」にサインインし、インターネットに接続している場合に利用可能。「エクスプローラー」右上にある検索ボックスに「ヨーロッパの城」や「夏のピクニック」といったワードを入力すれば、AIがその意味を理解して、クラウドファイルを検索してくれる。
この機能は将来的に、タスクバーの検索ボックスからも利用できるようになる予定だ。
なお、本機能にはまだ制限が多い。以下の点に注意したい
- 職場や学校のアカウント(Entra ID)で「OneDrive」にサインインしている場合、検索結果に表示されるのは検索キーワードに名前が一致するクラウドファイルのみ(字句インデックスのみで、セマンティックインデックスによるAI検索は行われない)
- サードパーティのクラウドプロバイダーは利用不能。近日中に仕様ドキュメントが公開され、それに対応したものは利用できるようになる見込み
- 現時点ではQualcommのSnapdragonを搭載した「Copilot+ PC」のみ対応。AMDおよびIntelを搭載した「Copilot+ PC」のサポートは近日中に開始される予定
開発チャネルの切り替えは今がチャンス
そのほかにも、「Windows 11 バージョン 24H2」ベースのDevビルドがBetaチャネルにも展開されることが発表された。Betaチャネルは現在、「バージョン 23H2」ベースのアップデートを受信しているが、当分の間は「バージョン 23H2」と「バージョン 24H2」両方のプレビュービルドを受け取ることになる。
「バージョン 23H2」と「バージョン 24H2」の切り替えは、「Windows Update」設定ページで オプションとして 提案される(まだ必須ではない)。今年後半には「バージョン 24H2」が推奨となり、自動アップグレードが開始される見込みだが、それまでは「バージョン 23H2」にとどまることが可能だ。
また、Devチャネルでは期間限定でBetaチャネルへの切り替えが可能となる。「Copilot+ PC」の新しいAI機能をテストしたいがためにDevチャネルを購読しているが、できればより安定性の高いビルドを使いたいというテスターは、これを機にBetaチャネルへ移行したほうがよいだろう。
DevチャネルからBetaチャネルへの移行が可能なのは、2月末まで。Dev/Betaで同じ「バージョン 24H2」ベースのアップデートが提供されている間のみだ。よりビルドナンバーの高いアップデートの配信がDevで開始されれば、クリーンインストールなしにDevチャネルからBetaチャネルへ移動することはできなくなる。