Windows 11のファイル検索が意味を理解するように、キーワードを忘れても言葉で説明すればOK

セマンティックインデックスによるファイル検索

　米Microsoftは1月17日（現地時間）、「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.2992（KB5050083）をDevチャネルでリリースした。このビルドには「Copilot+ PC」向けの新しい体験として、「Windows Search」の改善と、「Click to Do」の新しいテキストアクションが含まれている。

「Windows Search」の改善

　Windows 11のファイル検索機能「Windows Search」では、従来からある検索インデックスに加え、言葉の意味を考慮したセマンティックインデックス（semantic indexing）が導入される。

　これまでの「Windows Search」はキーワードにマッチするファイルしか探し出せなかったが、セマンティックインデックスならば「夕暮れの橋」といった表現で画像を検索したり、「ヨーロッパ旅行の予算」でドキュメントを探したり、「テーマの変更」で［個人用設定］－［テーマ］設定ページへアクセスすることが可能。ファイルや設定項目の正確な名前を憶えていなくても、自分の言葉で探し出すことができる。

「設定」アプリで検索。キーワードマッチではなく、自然言語で検索できる

　セマンティックインデックスは「Copilot+ PC」に搭載された40TOPS以上ものNPUパワーを活用して作成され、インターネットに接続していなくても機能する。

　リリース当初はPCのインデックスが作成された場所にローカルに保存されたファイルに対してのみ機能するが、これは設定で変更が可能。将来ビルドでは「OneDrive」などのクラウドストレージプロバイダーに保存されているドキュメントや写真も検索できるようになる予定だ。また、タスクバーでの検索でも利用できるようになる見込み。

タスクバー検索でも自然言語による検索が導入される予定

　なお、この機能はQualcommのSnapdragon CPUを搭載した「Copilot+ PC」から順次展開される。Intel/AMD搭載の「Copilot+ PC」は後日サポート予定。対応言語は日本語を含む6カ国語、対応ファイル形式はドキュメントが.txt、.pdf、.docx、.doc、.rtf、.pptx、.ppt、.xls、.xlsx、画像が.jpg/.jpeg、.png、.gif、.bmp、.icoとなっている。

　 「Click to Do」の新しい機能については、別記事を参照のこと。