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クラウドの写真も自然な言葉で探せる ~プレビュー版「Windows 11」Build 26120.3291

MSDTトラブルシューティングツールの非推奨化・削除の準備も着々進行

Microsoft、「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.3291をDev/Betaチャネルで公開

 米Microsoftは2月21日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.3291をDev/Betaチャネルで公開した。本ビルドではCopilot+ PCの「Windows Search」が改善。「ヨーロッパの城」や「夏のピクニック」といった自然な言葉で、クラウドに保存された写真を探せるようになった。

 同社は現在、従来からあるキーワードベースの検索インデックスに加え、言葉の意味を考慮した検索が行えるセマンティックインデックス(semantic indexing)をテスト中だ。AIプロセッサー「NPU」を搭載した「Copilot+ PC」デバイスならば、あいまいな表現でもそれにマッチした写真やドキュメントを探し出せる。

 これまでテストされていたセマンティックインデックスはローカル(デバイスのHDDやSSD)に保存されたファイルのみを対象としていたが、本ビルドではそれがクラウドに拡張された。つまり、個人の「Microsoft アカウント」にログインした「OneDrive」も自然言語検索の対象となる。もちろん、キーワード検索も引き続き利用可能。

自然な言葉で、クラウドに保存された写真を探せる

 本機能は、サードパーティーのクラウドプロバイダーにも対応するという。近日中にドキュメントが公開されるとのことなので、将来的には「Dropbox」や「Box」、「iCloud」などでも利用できるようになる可能性がある。

 なお、職場や学校のアカウント(Entra ID)で「OneDrive」にサインインしている場合、検索に引っかかるのはキーワードに一致するコンテンツのみだ。

 また、セマンティックインデックスがサポートされるのは今のところQualcommのSnapdragon Xシリーズ搭載「Copilot+ PC」のみだ。AMDおよびIntelを搭載した「Copilot+ PC」のサポートは近日中に開始されるとのこと。

 そのほかにも、「Microsoft Support Diagnostic Tool」(MSDT)の非推奨および削除の一環の一環として、MSDTトラブルシューティングツールに「設定」アプリの[トラブルシューティング]画面への誘導リンクが追加されているとのこと。

MSDTトラブルシューティングツールの非推奨化・削除の準備も着々進行

 また現在、Dev/Betaチャネルのビルドは、一時的に同じ「バージョン 24H2」ベースとなっている。Devチャネルからより安定したBetaチャネルへの移行を検討しているユーザーは、チャネルの切り替えを行っておきたい。