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待望のエンコード指定ファイル保存も ~「Visual Studio」最新版の生産性向上

テーマとフォント設定の関係を見直し、水平スクロールバーの問題も解決

公式ブログ「Visual Studio Blog」

 米Microsoftは3月3日(現地時間)、公式ブログ「Visual Studio Blog」を更新した。最近の「Visual Studio」に導入された生産性向上について紹介されている。

ファイルエンコーディングのカスタマイズ

 クロスプラットフォーム環境で作業する場合、しばしば特定のファイルエンコーディングを指定して保存する必要がある。しかし、従来の「Visual Studio」にはエンコーディングを指定してファイルを保存する機能がなかった。

 最新のv17.13では、この問題を改善。ファイルを保存する際の既定エンコーディングを指定できるようになった。

 設定の変更は[ツール]-[オプション]ダイアログの[環境]-[ドキュメント]ページで行える(既定は無効)。指定されたエンコーディングで保存できない場合(たとえばUnicode文字を含むファイルに対してASCIIエンコーディングを要求したケース)、問題を通知するダイアログが表示される。

[環境]-[ドキュメント]設定ページ

 そのほかにも、以下の改善が行われている。

  • ワードラップされた行のインデントをON/OFF。[テキストエディター]-[全般]設定ページでカスタマイズできる(既定ON)
    ワードラップされた行のインデントをON/OFF
    [テキストエディター]-[全般]設定ページ
  • テーマを変更してもフォント設定を保持するオプション(既定ON)。「Visual Studio」はプレゼンテーションの際にテーマを一時的に変更するといったユースケースを想定し、テーマにフォント設定をリンクさせる仕様だったが、もっぱら個人用途で使う場合はテーマを変えてもフォントのサイズなどの設定が維持される方が使いやすい
  • 水平スクロールバーを再構築。従来のエディター下部のトレイに埋め込まれている仕様(既定)では、情報量が多い場合にスクロールバーのスペースが狭く、操作が難しくなっていたが、最新版ではそのような場合は水平スクロールバーを独立して表示できるようになった
    [テキストエディター]-[詳細]設定ページ。水平スクロールバーの表示方法が拡充
    エディター画面下部のトレイに水平スクロールバーを含めるかどうかを選べるように。状況次第でアクセス不能になる問題を解決