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面倒なdocコメントはAIにお任せ ~「Visual Studio」プレビュー版に導入

C++とC#に対応

関数のドキュメンテーションコメント(documentation comment)をAIで自動生成できるように

 米Microsoftは3月17日(現地時間)、「Visual Studio」の新機能を発表した。エディターに「GitHub Copilot」を統合し、関数のドキュメンテーションコメント(documentation comment)をAIで自動生成できるようになったという。

 ドキュメンテーションコメント(docコメント)は関数や型、クラスメンバーなどに関する情報をソースコードのコメントとして残しておく仕組みで、多くのプログラミング言語で採用されている。きちんと整えておけば開発環境(IDE)のポップアップヘルプなどで手軽に参照できるため、他のチームメンバーや外部の開発者(そして未来の自分)がそのソースコードを利用する際の助けになる。

 とはいえ、コンパイルに必須というわけではないので、往々にして整備が後回しにされるのが実情だ。そんな面倒なことは、コーディング支援AI「GitHub Copilot」に任せてしまうべきだろう。

 この機能は現在、「Visual Studio 17.14 Preview 2」でテストされており、既定で無効。プログラミング言語の対応は今のところC++とC#の2つで、[ツール]-[オプション]ダイアログからそれぞれのドキュメントコメントオプションを有効化すれば、docコメントの書式(///など)を入力するだけで、関数の内容に基づいて後続の要素が自動で補完される。提案内容に問題がなければ、[Tab]キーを押すだけでドキュメンテーションコメントが完成する。

[ツール]-[オプション]ダイアログからそれぞれのドキュメントコメントオプションを有効化(C#の場合)

 なお、「GitHub Copilot」は無料で始めることが可能。「GitHub」アカウントさえあればクレジットカードの登録も不要で、月に2,000回のコード補完、50回のチャットまでを体験できる。