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コードをコピペしたあとの雑務をAIが肩代わりする「Visual Studio」新機能がテスト開始

コピペ先のコードに馴染ませる修正作業を提案してくれる「アダプティブペースト」

「Visual Studio」の新機能「アダプティブペースト」(adaptive paste)

 米Microsoftは4月23日(現地時間)、「Visual Studio」の新機能「アダプティブペースト」(adaptive paste)を発表した。v17.14 Preview 3で一足先に体験できる。

 ソースコードをコピー&ペーストすると、貼り付け先に合わせてパラメーターを調整したり、スタイルを修正したり、些細なエラーを修正したりといった追加の作業がしばしば発生する。ちょっとしたことであってもチリも積もれば山となるもので、思った以上に時間がかかったり、集中が途切れたり、作業全体に大きな影響がでることもある。

 そうした課題を解決するために導入されたのが、新しい「Copilot」機能「アダプティブペースト」だ。この機能を利用すると、貼り付けたコードをAIが貼り付け先のコードと馴染ませ、時間と労力を大きく節約してくれる。

 具体的に行ってくれるのは、以下のアクションだ。

  • 構文とスタイルをドキュメントに合わせる
  • パラメーターの調整
  • 軽微なエラーの修正
  • 言語翻訳
  • パターンの補完や空白の補充

 たとえば「IMath」インターフェイスを実装する際、すでに書いた「
」(切り上げ)関数を同じインターフェイス内にコピー&ペーストするだけで、AIが「Floor」(切り捨て)関数を作りたいのではないかと推測し、関数名やその実装、コメントの案を提案してくれる。開発者はその内容をチェックして、[Tab]キーで承認するだけだ。

コピペ先のコードに馴染ませる修正作業を提案してくれる。開発者は[Tab]キーで承認するだけ

 「アダプティブペースト」は、初期状態で無効。オプションダイアログで有効にすると、3行以上のコードをコピーした際に機能する。変更を適用する前に差分をプレビューすることも可能だ。