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「Thunderbird 136」がリリース ~今後は年次の「ESR」から月次リリースが既定に

ダークモードでも白背景で表示されるメールを強制的に黒背景にする機能などが目玉

「Thunderbird」v136.0がReleaseチャネルで公開

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v136.0が、3月4日にリリースされた。既報の通り、本バージョンより公式サイト「thunderbird.net」で提供される既定のリリースチャネルが「ESR」(延長サポートリリース、年次アップデート)から「Release」(月次アップデート)へ切り替えられた。新機能がいち早くユーザーの手に届けられるようになる。

 現在「ESR」を利用している場合、「Release」チャネルへの切り替えは手動で行う必要がある。「thunderbird.net」から最新のインストーラーをダウンロードし、セットアップするとよい。その際は念のため、ユーザーデータのバックアップを推奨する。

チャネルの確認はバージョン情報ダイアログで可能

 「Thunderbird 128 ESR」からの主な変更点は以下の通り。

  • ダークモードでも白背景で表示されてしまうメールを強制的にダークモードにするダークリーダーを改善。ヘッダーのクイックトグルでON/OFFする機能も
    ダークモードでも白背景で表示されてしまうメールを強制的にダークモードにするダークリーダーを改善
  • メッセージのスレッド表示、並び替え(ソート)順を管理するグローバルオプション。[Appearance]設定ページで管理できる
    [Appearance]設定ページ
  • メッセージフィルターがフォルダペインのコンテキストメニューから利用可能に
  • スレッドペインの水平スクロールを有効にするオプション
  • カレンダーセットアップウィザードですべてのカレンダーを選択・解除するチェックボックスを追加

 セキュリティ関連の修正は11件。深刻度の内訳は、4段階中上から2番目の「High」が7件、上から3番目の「Moderate」が2件、最低の「Low」が2件となっている。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されており、「Firefox」ほどのリスクはないが、早めのアップデートをお勧めする。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 10以降で利用可能。公式サイト「thunderbird.net」のほか、Windows版は窓の杜ライブラリからも入手できる。