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「CLIP STUDIO PAINT」v4.0がリリース ~パペット変形機能や3D人形への描画が可能に
フィルターの強化、オブジェクトのスナップ機能の追加など新機能多数
2025年3月13日 09:46
(株)セルシスは3月12日、イラストやマンガを制作できるソフト「CLIP STUDIO PAINT」の最新版v4.0をリリースした。イラスト・マンガ制作向けのPROグレードとプロ向けのアニメーション制作機能などを加えたEXグレードが用意されており、それぞれ無期限版と年額・月額利用プラン選べる。ダウンロード版の無期限版はPROグレードで6,400円、EXグレードで26,900円。年額・月額利用プランではPROグレードが月額480円、年額3,000円、EXグレードで月額980円、年額8,300円となっている。
最新版の主な新機能は、パペット変形機能や3Dデッサン人形への描画、フィルターの強化、オブジェクトのスナップ。このほかにも多くの新機能が搭載されている。
パペット変形機能は、制作したキャラクターのポーズを調整するときに便利。固定したい場所にピンを打つとそこを軸に人形を動かすようにポーズを変更できる。
3Dデッサン人形では、全身タイプへの直接描画が可能になった。アタリ線や模様を描き入れ、角度やポーズを変えた時の見え方をシミュレートできる。
フィルターでは、複数のフィルターによる変化をプレビューで比較できるようになった。また、画像の線画抽出やカメラレンズ風ぼかしフィルターも追加されている。
スナップ機能では、グリッド、ガイド、定規、キャンバスの端や中心などへ、ベクターレイヤー・定規・テキストといったオブジェクトをスナップできるようになった。これにより、レイアウトを行う際のオブジェクト配置を素早く正確に行える。
そのほかの新機能は以下の通り。
- 線画抽出の設定画面と機能の強化
- 3D素材からほかの3D素材に落ちた影を表示可能に
- STLファイルの読み込みに対応
- VRMファイルの表情をサポート
- 選択中・参照レイヤーにスナップさせた投げなわ選択が可能に
- スタジオモードにブラシサイズや不透明度を調整できる[ツールスライダー』パレットを追加
- [ツール]、[サブツール]パレットを改善
- ウォーターマーク機能で生成AIの学習などから保護するためのノイズパターンを追加可能に
- タイムラプス機能でファイルサイズを優先した書き出しが可能に
- 同人誌入稿用原稿設定のプリセットを追加・更新
- アニメーション機能でレイヤーやセルに指定したパレットカラーをタイムラインに適用可能に
他にもモバイル版やタブレット版への機能追加が行われている。