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「CLIP STUDIO PAINT」v4.0がリリース ~パペット変形機能や3D人形への描画が可能に

フィルターの強化、オブジェクトのスナップ機能の追加など新機能多数

「CLIP STUDIO PAINT」v4.0

 (株)セルシスは3月12日、イラストやマンガを制作できるソフト「CLIP STUDIO PAINT」の最新版v4.0をリリースした。イラスト・マンガ制作向けのPROグレードとプロ向けのアニメーション制作機能などを加えたEXグレードが用意されており、それぞれ無期限版と年額・月額利用プラン選べる。ダウンロード版の無期限版はPROグレードで6,400円、EXグレードで26,900円。年額・月額利用プランではPROグレードが月額480円、年額3,000円、EXグレードで月額980円、年額8,300円となっている。

 最新版の主な新機能は、パペット変形機能や3Dデッサン人形への描画、フィルターの強化、オブジェクトのスナップ。このほかにも多くの新機能が搭載されている。

 パペット変形機能は、制作したキャラクターのポーズを調整するときに便利。固定したい場所にピンを打つとそこを軸に人形を動かすようにポーズを変更できる。

パペット変形機能

 3Dデッサン人形では、全身タイプへの直接描画が可能になった。アタリ線や模様を描き入れ、角度やポーズを変えた時の見え方をシミュレートできる。

3Dデッサン人形に直接描画

 フィルターでは、複数のフィルターによる変化をプレビューで比較できるようになった。また、画像の線画抽出やカメラレンズ風ぼかしフィルターも追加されている。

複数のフィルターによる変化をプレビューで比較

 スナップ機能では、グリッド、ガイド、定規、キャンバスの端や中心などへ、ベクターレイヤー・定規・テキストといったオブジェクトをスナップできるようになった。これにより、レイアウトを行う際のオブジェクト配置を素早く正確に行える。

グリッド、ガイド、定規、キャンバスの端や中心などへ、ベクターレイヤー・定規・テキストといったオブジェクトをスナップ

 そのほかの新機能は以下の通り。

  • 線画抽出の設定画面と機能の強化
  • 3D素材からほかの3D素材に落ちた影を表示可能に
  • STLファイルの読み込みに対応
  • VRMファイルの表情をサポート
  • 選択中・参照レイヤーにスナップさせた投げなわ選択が可能に
  • スタジオモードにブラシサイズや不透明度を調整できる[ツールスライダー』パレットを追加
  • [ツール]、[サブツール]パレットを改善
  • ウォーターマーク機能で生成AIの学習などから保護するためのノイズパターンを追加可能に
  • タイムラプス機能でファイルサイズを優先した書き出しが可能に
  • 同人誌入稿用原稿設定のプリセットを追加・更新
  • アニメーション機能でレイヤーやセルに指定したパレットカラーをタイムラインに適用可能に

 他にもモバイル版やタブレット版への機能追加が行われている。