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Windows版「PyTorch」が「Copilot+ PC」(ARM64)にネイティブ対応、AI開発で前進
「PyTorch 2.7」のリリースで実現
2025年4月25日 10:02
米Microsoftは4月23日(現地時間)、Windows版「PyTorch」のArmネイティブビルドが利用できるようになったと発表した。
「PyTorch」は、深層学習(ディープラーニング)やAIに欠かせないフレームワークの一つだが、これまで「Copilot+ PC」デバイス(Windows on Arm、ARM64)で利用するには「PyTorch」のソースコードをわざわざローカルでコンパイルする必要があった。しかし、今回「PyTorch 2.7」がリリースされたことにより、「Python 3.12」で利用可能なネイティブビルドが気軽に利用できるようになる。
「PyTorch」のArmネイティブビルドを利用するには、「Microsoft Visual C++」(MSVC)とビルドツール(MSBuild Tools)、「Rust」、「Python」などが必要。「MSVC」とビルドツールを用意するには、「Visual Studio 2022」を利用するのが楽だ。
- 「Visual Studio」で「C++ によるデスクトップ開発」ワークロードをインストール。インストールされるモジュールに「MSVC v143-VS 2022 C++ARM64/ARM64EC ビルドツール(最新)」が含まれているかを確認のこと
- 「Rust」をインストール
- 「Python 3.12.9」のARM64ビルドをインストール
あとは「pip」コマンドなどで「PyTorch」をインストールすればよい。
## 「PyTorch 2.7」安定版の場合
pip install --extra-index-url https://download.pytorch.org/whl torch
これで「Copilot+ PC」デバイスでもARMアーキテクチャーのポテンシャルを生かしながら、「PyTorch」を用いたAI開発が行えるようになる。