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「Visual Studio 2022」の月次更新、「Copilot」エージェントモードが一般提供開始
「Gemini 2.5 Pro」と「GPT-4.1」にも対応、MCPも利用可能
2025年6月18日 10:43
米Microsoftは6月17日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2022」6月アップデートで、「Copilot」エージェントモード(Agent Mode)の一般提供を開始したと発表した。「GitHub Copilot」を自律的なペアプログラマーとして利用できるようになり、複数のステップにまたがる開発タスクを任せることができる。エージェントは与えられたタスクを遂行するために計画を立て、サブタスクを並行して処理し、問題が起これば対処し、完了するまでタスクをループできる。
エージェントモードは、「Copilot Chat」を「Ask」モードから「Agent」モードに切り替えることで利用可能。「Ask」モードはチャットスタイルでAIと対話しながら問題の解決を手助けしてもらえるのに対し、「Agent」モードはタスクを与えると、その達成に向けてさまざまなビルトインツールの実行を開始するのが違いで、コードベースの分析、編集の提案と適用、コマンドの実行、ビルドエラーや「lint」エラーへの対応、自己修正などが行える。
MCP対応ツールも追加可能、ビルトインツールでは実現できないタスクも完遂
さらに「MCP」(Model Context Protocol)に対応するツールを追加すれば、ビルトインツールだけでは実現できないタスクも完遂することが可能。たとえば「GitHub」のMCPサーバーを登録してAIエージェントにリポジトリを操作してもらったり、モニタリングやテレメトリーサービスのMCPサーバーを利用してAIに分析してもらったりといった用途が考えられるだろう。「MCP」はオープンソースで拡張性があり、今後の対応拡充も期待できる。
そのほかにも、「Visual Studio 2022」の6月アップデートには以下の改善が含まれる。
- プロンプトファイルの再利用と共有が簡単に
- 「Gemini 2.5 Pro」と「GPT-4.1」が利用可能に
- チャットコンテキストの一部として出力ウィンドウを参照する機能
- 「Visual Studio」から「GitHub Copilot」の使用状況を直接監視
- 「Agents Toolkit 17.14」の一般提供開始。「Microsoft 365」アプリとインテリジェントエージェントを構築するための機能を改善