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デザインが可変する日本語バリアブルフォント「百千鳥」にアップデート、小書きの仮名の表示位置を見直し

削除&再追加でフォントを最新バージョンに

Adobeの日本語フォント「百千鳥」「源ノ角ゴシック」にアップデート

 アドビ(株)は6月19日、同社のサブスクリプションサービス「Adobe Fonts」において提供中の、日本語バリアブルフォント「百千鳥」および、日本語フォント「源ノ角ゴシック」のアップデートを実施した。フォントデザイナーによる細やかな調整により、文字組みがさらに美しく改善されている。

百千鳥では拗音・促音の表示位置を見直し

 「百千鳥」では、拗音(ちゃ、ちゅ、ちょなど)、促音(っ)といった小さく書く文字の表示位置を見直し、文中でより適切なポジションになるように調整。さらに、一部の仮名のデザイン修正も行なわれており、「メ」の2画目の形が調整されたほか、「を」のパスエラーが修正された。

拗音・促音(小書きの仮名)の表示位置を調整
一部の仮名のデザイン修正

源ノ角ゴシックはUnicode URO and Extension A、8つのSVSesに対応

 「源ノ角ゴシック」では、Unicode URO and Extension Aに完全対応。下記の文字が新しく追加された。

U+9FF0, U+9FF1, U+9FF2, U+9FF3, U+9FF4, U+9FF5, U+9FF6, U+9FF7, U+9FF8, U+9FF9, U+9FFA, U+9FFB, U+9FFC, U+9FFD, U+9FFE, U+9FFF, U+4DB6, U+4DB7, U+4DB8, U+4DBA, U+4DBB, U+4DBC, U+4DBD, U+4DBE, and U+4DBF
Unicode URO and Extension Aに完全対応

 また、Unicode Version 16.0で追加された8つのSVSes(Standardized Variation Sequences)に対応した。

<2018 FE00>(VS1) <2018 FE01>(VS2), <2019 FE00>(VS1) <2019 FE01>(VS2), <201C FE00>(VS1) <201C FE01>(VS2), <201D FE00>(VS1), <201D FE01>(VS2)
新しいSVSesの追加

フォントをアップデートするには一旦「削除」を

 今回アップデートされたフォントを使うには、Adobe Fontsのサイトにアクセスし、追加している各フォントを一旦[削除]してから、再度[追加]または[ファミリーを追加]する必要がある。 そうすることでフォントが差し替わり、最新のフォントが利用できるようになる。

フォントのアップデート方法