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Adobeの欧文バリアブルフォント「Chidori」がリリース ~大胆でインパクトのある表現、商用利用も可能

「百千鳥」との共同プロジェクトにより開発

Adobe Originalsの欧文バリアブルフォント「Chidori」

 アドビ(株)は6月19日、Adobe Originalsの新欧文バリアブルフォント「Chidori」をリリースした。個人利用および商用利用が可能で、同社のサブスクリプションサービス「Adobe Fonts」にて提供される。

 「Chidori」は、15年の期間を経てリリースされた2軸日本語バリアブルフォント「百千鳥」との共同プロジェクトにより開発された、欧文専用のバリアブルフォント。

 「百千鳥」に含まれる欧文とは異なり、日本語との混植を前提としていないため、太さや字幅のバリエーションをより広くカバーでき、書体本来のダイナミックで精巧なデザインをそのまま活かすことができるのが特徴。そのため「百千鳥」と比べてより大胆でインパクトのある表現も可能となっている。

 「Chidori」には、RomanとItalicの2つのスタイルがあり、各スタイルには30種類のプリセットインスタンスを用意、合計60フォントのファミリーとして構成されている。

 同じ太さや字幅でも「百千鳥」に含まれる欧文は、日本語と合うように調整されており、表示の結果は異なる。また、バリアブルフォントに対応していない環境向けに、従来のOTF形式による60フォントのスタティック版も提供。バリアブル版・スタティック版ともにAdobe Fontsより利用できる。