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「Jw_cad」が約10年ぶりのメジャー更新 ~「AutoCAD」に次ぐシェアを誇る無料2D CADアプリ
Unicode(UTF-16)対応のためにソースコードを大幅に変更
2025年6月24日 15:53
2次元汎用CADソフト「Jw_cad」の最新版v10.01が、6月21日に公開された。前バージョンからは3年、メジャーバージョンアップとしては2015年1月以来の、約10年ぶりとなる。
「Jw_cad」は、国内で「AutoCAD」に次ぐシェアを占めるといわれる汎用の2D CADツール。フリーソフトとして無料で利用できるにもかかわらず、設計・製図のプロの実務に耐えうる多機能性・高機能性を誇る。
メジャーバージョンアップとなったv10.01では、Unicode(UTF-16)対応のためにソースコードが大幅に改変されているとのこと。そのほかにも、以下の改善が行われている。
- DXF2010形式の出力をサポート(「JWW2DXFConv.dll」を利用)。これにあわせて2010形式の一部の読み込みにも対応
- 図形読み込みのとき、図形をグループ化できるように
- JWFを読み込むときのレイヤー名のバイト数制限(レイヤーグループ名18バイト、レイヤー名16バイト)を撤廃。ただし1行260バイトを超えた部分は無視される
- 標準のファイル選択画面で画像制御文字のパス先に画像が無いファイルが保存されているフォルダーを開く、またはそのファイルを開くときのメッセージを『ショート カット名の変換に失敗しました』から『リンク先のファイルが存在しません(X:¥xxxxxx.xxx)』に変更
- 『05YajirusinagasaDebug』とのメッセージボックスが開く現象を回避
- ほとんど平行な2線の中心線を正しく描くことができないことを回避するため、交点が遠い2線は、平行として扱うように変更
対応OSはWindows 8/10/11(Windows Vistaが非対応に)で、現在公式サイト「www.jwcad.net」から無償でダウンロードできる。近日中には窓の杜ライブラリからもダウンロード可能になる見込み。
ソフトウェア情報
- 「Jw_cad」
- 【著作権者】
- 清水 治郎 氏、田中 善文 氏
- 【対応OS】
- Windows 8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.01(25/06/21)