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新規のプリンターインストールは「Windows Ready Print」が既定に、6月プレビューパッチより展開

シンプル・安全・信頼性の高い印刷体験を提供

プリンターの新規インストールは「IPP」が既定に

 米Microsoftは6月12日(現地時間、以下同)、「Windows Ready Print」を発表した。対応プリンターは7月以降、この「Windows Ready Print」が既定のインストール方法となるとのことで、6月23日にリリースされたWindows 11のプレビューパッチより関連オプションが順次展開されているようだ。

 「Windows Ready Print」とは、「IPP」(Internet Printing Protocol)ベースのOS標準(インボックス)ドライバーを用いる新しい印刷方式。これまで「Modern Print Platform」と呼ばれていたが、プラットフォームの価値をより明確にするために改称されたという。

 「Windows Ready Print」は“ドライバーレス”で、プリンターを接続するだけで使えるシンプルさが最大の魅力。対応機器であれば互換性を気にする必要もない。

  • サードパーティー製ドライバー不要:万が一プリンタードライバーに脆弱性が発見されても、Microsoft側で対処可能。プリンターメーカーによるドライバー更新を待ったり、サポート終了デバイスの脆弱性が放置されることがなくなる
  • 「IPP」と「eSCL」スキャンを標準化:標準規格に沿ったプリンターであれば、接続するだけで利用できる
  • 「Mopria」認定プリンターとの互換性:Androidもカバーする「Mopria」規格に対応。認定を受けているデバイスであれば、互換性の心配をせずに利用できる
  • 「Universal Print」との統合:クラウドで印刷ジョブを管理できるので、企業がプリントサーバーを保守する必要はなくなる
  • arm64/x86などPCアーキテクチャーを問わず動作

 OS標準ドライバーでカバーできない特殊なプリンター機能に関しては、「Microsoft Store」を介して自動で提供される補助アプリ(PSA:Print Support Application)を利用する仕組み。この補助アプリはドライバーよりも低い権限で動作するため、脆弱性があってもシステム全体に影響が及びにくいというメリットもある。

 「Windows Ready Print」が既定となれば、脆弱性がそのまま放置されている何千ものレガシードライバーを排除できる。「Windows Update」の影響でメーカー製の古いプリンタードライバーが機能しなくなるといった問題も基本的になくなる。

 とはいえ、「Windows Ready Print」ですべての古いプリンターをカバーできるわけではなく、移行に際して互換性の問題は避けられないだろう。

 そこで、「Windows Ready Print」を既定のプリンターインストールとしないようにOSを設定することも可能。「設定」アプリの[Bluetooth とデバイス]-[プリンターとスキャナー]設定画面に新設されたトグルスイッチを無効化すれば、レガシーな方式でプリンターを導入できる。必要な場合のみ、このオプションを無効化してプリンターをインストールすればよいだろう。

 なお、このオプションは、インストール済みの既存プリンターに影響が及ぼすことはない。また、エンタープライズ環境向けにこのオプションを制御するグループポリシーも提供される。