ニュース

Androidに四半期に一度の大規模セキュリティ更新 ~180件を修正、「Critical」は32件

もっとも深刻なのは「System」のリモートコード実行。悪用の兆候は今のところなし

2026年9月のAndroidセキュリティ情報が公開

 米Googleは9月8日(現地時間)、Android OSのセキュリティ情報(Android Security Bulletin:ASB)を発表した。今月は四半期に一度(3月、6月、9月、12月)の大規模アップデートにあたり、180件の脆弱性が修正されている。深刻度が4段階中最高の「Critical」は32件、2番目の「High」は148件。

 なかでももっとも深刻な問題は、「System」コンポーネントに存在するリモートコード実行(RCE)の脆弱性。追加の実行権限は不要で、ユーザーの操作がなくても悪用が可能とされている。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは、リリース月(2026-09)ごとに「01」と「05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。すべての問題に対処するには、セキュリティパッチレベルが「2026-09-05」以降である必要がある。

セキュリティ更新プログラムレベル「2026-09-01」

 「2026-09-01」で修正されたのは95件。「Critical」は26件で、いずれも「System」と「Framework」に集中している。

  • System:56件(うち「Critical」23件)
  • Framework:37件(うち「Critical」3件)
  • Android runtime:1件
  • Setup Wizard:1件

 このうち20件は、「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも配信される。Android 10以降の対応デバイスでは、セキュリティ更新プログラムに加えて「Google Play」システムアップデートも受け取れる。

セキュリティ更新プログラムレベル「2026-09-05」

 「2026-09-05」では、「2026-09-01」の修正に加えて85件に対処する。ハードウェアベンダー由来のコンポーネントが大半を占める。

  • Imagination Technologies:25件
  • MediaTek components:21件
  • Qualcomm closed-source components:11件(うち「Critical」1件)
  • Unisoc components:7件
  • Arm components:6件
  • Kernel:5件(うち「Critical」4件)
  • Qualcomm components:5件
  • TV:3件
  • Kernel components:1件(「Critical」)
  • Tsingteng Micro:1件

 修正が反映されるAOSPのバージョンは、Android 14/15/16/16-QPR2/17。パッチは公開から48時間以内にAOSPリポジトリへ反映される予定で、その後、本セキュリティ情報にAOSPへのリンクが追記される。

 なお、同社はセキュリティ情報の公開より1カ月以上前に、Androidのパートナー企業へすべての問題を通知しているという。メーカーからパッチが提供され次第、速やかに適用したい。