NEWS(10/01/29 16:31)
Mozilla、「Firefox」の設定を複数PCで同期する拡張機能「Weave Sync」v1.0を公開
さまざまな設定・情報を複数PCの「Firefox」やモバイル端末上の「Fennec」で同期
Mozilla Labsは29日、「Firefox」の各種設定をインターネットを介して複数PCで同期できる拡張機能「Weave Sync」v1.0を公開した。本拡張機能は2007年12月にv0.1が公開されてから2年以上をかけて開発が進められており、今回ついにメジャーバージョンアップ版が公開された。
「Weave Sync」は、Mozillaが運営するサーバーへ「Firefox」の各種設定をアップロードできる拡張機能。アップロードした設定は“Mozilla Weave Account”で管理されており、複数のPCへ本拡張機能をインストールして同一の“Mozilla Weave Account”でサインインしておけば、サーバーへアップロードした設定を同期できる仕組みになっている。
本拡張機能で同期できる設定は、ブックマーク、Webフォームに入力したパスワード、Webブラウザーの設定、Webページの閲覧履歴、現在表示中のタブを含むタブの表示履歴という5項目。たとえば、ブックマークや閲覧履歴を同期しておけば、どの「Firefox」のロケーションバーで検索しても同じ結果を得られる。また、タブの表示履歴を同期しておけば、出先のノートPCで閲覧していたWebページの続きを自宅のPCで読むといったことも可能。さらに、現在開発中のモバイル端末向け「Firefox」である「Fennec」との設定同期もできるとのこと。
ブックマークや閲覧履歴、パスワードといった個人情報を外部サーバーへ保存する際に心配になるのがプライバシーだが、本拡張機能ではパスワードによるアカウント保護機能に加え、指定したフレーズで通信内容が暗号化されるので他人に盗聴されるおそれは少ない。
それでもMozillaのサーバーへ個人情報を保存しておくのが心配ならば、データを保存・同期するためのカスタムサーバーを個人で用意して管理することも可能。ただし現在のところ、一般ユーザーが自分でカスタムサーバーを用意するのは少しハードルが高いようだ。
「Weave Sync」は「Firefox」v3.5以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Firefox」v3.6で動作を確認した。現在、Mozilla LabsのWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Mozilla Labs
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(10/01/28)