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Xamarin、C#言語によるiOS/Androidアプリ開発を実現する“Xamarin 2.0”を発表

統合開発環境「Xamarin Studio」や「Visual Studio」で。無償ライセンスも用意される

“Xamarin 2.0”

 米Xamarin Inc.は20日(現地時間)、“Xamarin 2.0(ザマリン 2.0)”を発表した。“Xamarin 2.0”は、C#言語によるクロスプラットフォーム(iOS/Android)なモバイルアプリケーションの開発を実現する。Objective-CやJavaといった言語の習得が不要で、ソースコードをC#に統一できるほか、統合言語クエリ“LINQ”をはじめとする先進的な言語機能が利用できるのが利点。

 “Xamarin 2.0”は統合開発環境「Xamarin Studio」、アプリケーションの実行環境「Xamarin.iOS」「Xamarin.Android」、「Visual Studio」用の拡張機能などから構成されている。

「Xamarine Studio」v4.0(Build 2003)

 「Xamarin Studio」はオープンソースの統合開発環境「MonoDevelop」がベースとなっており、無駄を廃した美しいルック&フィールが特長。開発環境のコマンド、ソースコード、定義済みのクラスやプロパティ、メソッドを横断した検索機能を備えるほか、ヘルプつきのコード補完機能や、ツールチップによるAPIドキュメントの表示などが利用できる。

開発環境のコマンド、ソースコード、定義済みのクラスやプロパティ、メソッドを横断した検索機能
ヘルプつきのコード補完機能や、ツールチップによるAPIドキュメントの表示などが利用可能
「Visual Studio」用の拡張機能としても提供される「Xamarin.iOS」「Xamarin.Android」

 「Xamarin.iOS」「Xamarin.Android」は、オープンソースの“.NET Framework”互換アプリケーションフレームワーク“Mono”の実行環境。これまで「MonoTouch」「Mono for Android」と呼ばれていたもので、“Xamarin 2.0”の発表に合わせメジャーバージョンアップが行われ、ブランド名も改められた。

 これらは「Xamarin Studio」のアドオンまたは「Visual Studio」用の拡張機能として提供されており、インストールすることでiOSアプリおよびAndroidアプリのソリューションが作成できるようになる。なお、iOSアプリを実機へデプロイするには、Mac OS X環境の「Xcode」「iOS SDK」が必要。

「Visual Studio」でiOSアプリおよびAndroidアプリのソリューションが作成可能に

 “Xamarin 2.0”には“Starter(無償)”“Indie(年額299米ドル)”“Business(年額999ドル)”“Enterprise(年額1,899ドル)” という4つのライセンスが用意されているほか、30日間の試用も可能。入門者向けの“Starter”ライセンスは無償で提供されるが、開発できるアプリケーションのサイズなどに制限がある。また、Visual Studio拡張機能は“Business”以上のライセンスでのみサポートされる。

ソフトウェア情報

「Xamarine Studio」
【著作権者】
Xamarin Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0(Build 2003)(13/02/20)

(柳 英俊)