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Microsoft、Windows 7向け「Internet Explorer 11」を正式リリース
バッテリー消費を抑えつつもパフォーマンスを大幅に改善
(2013/11/8 12:36)
米Microsoft Corporationは7日(現地時間)、Windows 7向けの「Internet Explorer 11」を正式公開した。現在、日本語版を含む95カ国語版が同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。また、“Windows Update”を通じた自動更新も本日より開始される。自動更新の配信はRelease Preview版「Internet Explorer 11」のユーザーから順に行われ、一般ユーザーにも数週間以内に届けられる見込み。
「Internet Explorer 11」では、JPEG画像のデコードやテキストのレンダリングなど、あらゆるシーンでGPUによるハードウェアアクセラレーションがフル活用されている。これにより、CPU利用率を抑えて省電力化を実現しながら、ページの読み込み時間の短縮、レンダリングの高速化、応答性の向上をも両立させている。
また、JavaScriptの次世代規格“ECMAScript 6”をサポートする新しい“Chakra”(IE 9以降に搭載のJavaScriptエンジン)を搭載。新しいWeb標準技術をサポートする一方で、スクリプトの実行速度も向上させている。同社によると、「Internet Explorer 10」と比べて約9%、ほかの競合ブラウザーと比較して約30%高速であるという。
そのほかにもWebGLのサポートや「F12 開発者ツール」の強化といった改善が盛り込まれた。これについては、下記リンクにある特集記事を参考にしていただければ幸いだ。Windows 8.1向けの「Internet Explorer 11」を対象とした記事だが、デスクトップモードについてはWindows 7向け「Internet Explorer 11」とほぼ共通する内容となっている(ただし、一部機能は非対応。“拡張保護モード(EPM)”は初期設定で無効化されている)。
なお、今回の正式リリースに先立ち「Internet Explorer 11 自動配布の無効化ツールキット」も公開されている。このツールキットを利用すると、「Internet Explorer 11」への自動更新をブロックすることが可能。社内で導入テストが完了していない場合など、自動更新が不都合な場合に利用するとよい。