レビュー
「Office」でリンクをQRコードに! 「QR4Office」でチラシからのアクセスをアップしよう
色(前景、背景)、大きさ、誤り訂正の3つをカスタマイズ可能
2020年10月30日 06:30
印刷した資料やプレゼンテーションでURLを伝えたいときに便利なのが、QRコードだ。最近のスマホであればカメラアプリをかざすだけで簡単にURLを読み取り、その場でそのWebサイトへアクセスできる。しかし、そこで問題となるがどうやってQRコードを生成するかだ。できればコンテンツを作成する「Microsoft Office」にQRコードの挿入機能が搭載されていればよいのだが、標準ではそういった機能は備わっていないようだ。
そこでお勧めしたいのが、今回紹介するする「QR4Office」だ。「Microsoft Office」上で手軽にQRコードを作成し、ドキュメントに挿入できるアドインで、無料で配布されている。
追加するにはまず「Word」「Excel」「PowerPoint」のいずれかを起動し、リボンを[挿入]に切り替える。すると[アドインを入手]というコマンドがあるはずなので、それを実行しよう。“Office アドイン”のダイアログが現れたら、左上の検索ボックスで“QR4Office”を検索し、[追加]ボタンを押してインストールする。
以下のスクリーンショットのように、“QR4Office”というサイドパネルが現れたらインストールは完了だ。次回からは[挿入]-[個人用アドイン]コマンドにある“最近追加ったアドイン”から簡単にアクセスできる。
「QR4Office」アドインでは、以下の種類のQRコードが作成可能。プルダウンメニューで目的の種類を選択し、テキストボックスにデータを入力し、[Insert]ボタンを押せば、ドキュメントに生成されたQRコードが挿入される。
- http://、https://(URL)
- mailto:(メールアドレス)
- tel:、sms:(電話番号)
- geo:(位置情報)
- custom(そのほかのデータ。主にテキスト)
プルダウンメニューの左側にあるボタンを利用すると、ドキュメントで選択しているテキストを簡単にテキストボックスへコピーできるので活用したい。
カスタマイズオプションは色(前景、背景)、大きさ、誤り訂正の3つ。色と大きさはプレビュー画面で確認できるので、それを見ながら決めるとよい。誤り訂正はQRコードが汚れたり、破れてしまっても読みとれるようにするものだが、一般的には初期設定の“レベル M”(約15%)で十分のようだ。
テキストで書いておくだけでは入力が面倒で無視されがちなURLも、QRコードにするだけでアクセスされることがある。チラシに製品やイベントの公式サイトを掲載したり、プレゼン中にデモサイトへのリンクを案内したい場合などに役立てたい
なお、本アドインはデスクトップ版(Mac版を含む)、iPad版、Web版の「Word」「Excel」「PowerPoint」に対応している。デスクトップ版「Office」の場合、「Office 2013」以降であれば問題なく利用できるようだ。編集部ではWindows 10上の「Microsoft 365」で動作を確認している。
ソフトウェア情報
- 「QR4Office」
- 【著作権者】
- Michael A. Zlatkovsky 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.0.3