レビュー
無料・商用利用可能で商品ポップから字幕まで使える女子文字POP体「モッチーポップ」
動画に最適なかわいくて便利なフォント
2023年3月20日 06:45
「モッチーポップ」は、YouTubeやTikTokの動画テロップに最適なPOP体フォント。無料で商用利用も許可されている。FONTDASUにてOTF版とTTF版がダウンロード可能なほか、Google Fontsにも「Mochiy Pop One」「Mochiy Pop P One」の名称で収録されている。
「女子が書いたモチモチしてコロコロ丸っこい字でポップなフォントを目指し」作成されている。文字によって字間が調節されているプロポーショナルフォント版の「モッチーポップP」も同梱されており、テイストに合わせて使い分けが可能。
ひらがな、カタカナ、漢字、英字、数字、記号のほか、あ行やな行などに濁点や半濁点を付加した仮名文字や、濁点のついたハートマークなど一部の記号も収録している。「しっぽり明朝ほか外字簡単入力ツール」(作:堂捺餡氏)を使用すると、簡単に濁点を付けた文字を入力可能。
漢字はオープンソース「源ノ角ゴシックHeavy」を使用しており、「しっぽり明朝」「しっぽり明朝B1」「源暎こぶり明朝」「源暎ちくご明朝」の漢字と組み合わられるデザインとなっている。ゴシック体がベースのため、かわいいだけでなく様々な場面になじむのが特徴だ。編集部で調べたところ、Twitterなどで動画テロップや商品の宣伝POP、漫画のセリフなどで実際に使用されていた。
女子文字ならではの柔らかな空気感で、身近さを演出。かわいいからといって「かわいいものにしか使えない」なんてことはない。実際に使用してみたが、漢字があるかないかで雰囲気も大きく変わり、動画テロップのコミカルな演出にも合う。YouTubeなどをよく視聴する人には馴染む書体ではないだろうか。
手書き感も、実際に女子の手書きを下敷きにトレースしたとあってしっかりある。漢字に同じ源ノ角ゴシックゴシックを使用した「源暎Nuゴシック」と比べると、「モッチーポップ」は仮名のフォントがポップに変わることで文全体の印象が大きく変わり、漢字も含めてより愛らしく見えるのが面白い。このフォントが持つ独特のかわいさの影響で、脳内キャラクターボイスもかわいい声で聞こえる(ような気がする)。
商品を紹介するPOPや広告、動画などで使うフォントに悩んだら、とりあえず「モッチーポップ」で試してみてほしい。筆者は文字単体では気付かなかったのだが、実際に使用されている例を見たときに「すごく見たことがある!」と思い、もしかしてあれもこれもなのかと感じたほど。「モッチーポップ」はそれほどまでに馴染んでくれる使い勝手のいいフォントだ。
ソフトウェア情報
- 「モッチーポップ」「モッチーポップP」
- 【著作権者】
- FONTDASU
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.000(20/08/17)