レビュー

月10枚まで無料! AIイラストをDiscordから簡単に生成できる「StableDiffusionDiscordBot」

日本語でキーワード入力可能、スマートフォンからも気軽に生成

「StableDiffusionDiscordBot」

 「StableDiffusionDiscordBot」は、話題の画像生成AI「Stable Diffusion」をゲーマー向けコミュニケーションツール「Discord」にBotとして追加するサービスだ。追加したBotに話しかけると、生成画像を添付して返信してくれる仕組み。月10枚まで無料で、11枚以降は1枚ごとに0.01米ドルの料金がかかる。

 使用できるAIモデルは「Stable Diffusion」「Stable Diffusion 2」「Waifu Diffusion」「Anything」で、日本語と英語に対応可能とサイトに記載されている。

 4種のBotは同時に複数導入できるが、実際に筆者が試したところ「Stable Diffusion 2」は連携できなかった。また、メンションすることによる画像生成は「Waifu Diffusion」以外の反応がなかったため、本稿では「Waifu Diffusion」のBotを主にレビューする。

もし「Stable Diffusion 2」のBotが使えるとしたら、とBot元サイトで生成してみた画像

 BotのDiscord連携は次の手順で行う。

  1. 「StableDiffusionDiscordBot」にアクセス
  2. [Discordでログイン]ボタンを押してDiscordアカウントでログイン
  3. [サブスクリプションに登録]ボタンを押して決済用の情報を入力
  4. Discordサーバーに追加したいBotの種類を選択可能になるので、言語とAIモデルを選択し[Add Bot]ボタンを押す

あとは画面の指示に従って進めば完了だ。

「Waifu Diffusion Bot Japanese」がオンラインであることを確認

 ここからは例として、サイトでの設定を言語[日本語]、AI Model[Waifu Diffusion]を選択した場合で説明する。「Waifu Diffusion Bot Japanese」というBotがサーバーに参加するので、任意のチャンネルに追加する。オンラインであることを確認してから、いざ「呪文」とも呼ばれるプロンプト(生成のために入力するキーワード)を英語で入力し生成してみると、「プロンプトが長すぎます。プロンプトは100文字までです。」と返されてしまった。

100文字までだった

 無念。100文字となると、英語ではかなり呪文を短くしないといけないが、安心してほしい。このサービスの特徴は、日本語に対応していることである。

 今までの「Stable Diffusion」関連サービスは、翻訳サイトを利用したり、「呪文」紹介サイトを参考にしたりと、手間がかかるものだったが、このBotは日本語で直接入力できるため楽だ。日本語なら英語と同じ文字数でも多くの要素を入力できるので、細かく好みを設定したい際にも100文字あれば十分と感じた。

Discordで実際に使用したスクリーンショット
英語で入力できるのはこのくらい

 そして、返信の際に英語に変換したプロンプトを載せてくれるため、数多くある「Stable Diffusion」関連サービスで使い回せるのも魅力だ。同時に、使用量も教えてくれるので、現在の料金を把握しやすいのもありがたい。

 注意点としては、もし間違えて@メンションのみで送信してしまった場合も、使用量1としてカウントされること。これは、呪文を入れずに生成をお願いした形になり、何も描画していない画像になる。もう一点、@メンションのあとにプロンプトの順で必ず入力すること。もし逆にすると、先ほどと同じように何も描画していない画像になる。

メンションを後ろに付けた場合

 制作者がブログで「Midjourney のように自分が欲しい画像を生成するもよし。みんなで画像生成を試してワイワイするもよし。」と語っている通り、DiscordBotとして「Stable Diffusion」で遊ぶ利点は、導入さえ済めばいつでもどこでも気楽にAI画像生成が楽しめるところだ。スマートフォンからの「Discord」利用者も多いと思うが、筆者が同じアカウントでスマートフォンから試したところ、問題なく生成された。

スマートフォンからBotを使用しても問題ない

 呪文入力の手間を省きたい人、「Stable Diffusion」をみんなで楽しみたい人にはうってつけのサービスだとおすすめできる。ほかのAIモデルも使用できるようになった際には、ぜひとも再チャレンジしたい。

「Waifu Diffusion」生成画像