レビュー

「SQLite」用のGUIデータベースマネージャー「SQLiteSpy」

外部モジュールを読み込んで拡張可能。オーソドックスなデザインで使い勝手も上々

「SQLiteSpy」v1.9.3

 「SQLiteSpy」は、「SQLite」のデータベースを閲覧・編集できるソフト。個人利用および教育目的に限り無償で利用可能で、編集部にてWindows 8で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、「SQLite」用のGUIデータベースマネージャー。独自の「SQLite」エンジンを内蔵しており、“fastcall(C++ Builder)”や“register(Delphi)”などの呼び出し規約でコンパイルされたモジュールを読み込んで機能を拡張できるのが特長。数学関連の関数や「Perl 5.10」準拠の正規表現が利用可能な“REGEXP”演算子など、オリジナルの「SQLite」にはない機能が初期状態で組み込まれている。

 このように機能は比較的充実しているが、デザインそのものはオーソドックスでクセがあまりない。

デザインそのものはオーソドックスでクセがない

 メイン画面は左右に2分割されており、左ペインではテーブルやカラム(列)、インデックス、トリガーといったデータベースの構造がツリーで確認可能。型やNULLを許容するかといったテーブルの定義も、ここでチェックできる。

 一方、右ペインでは左ペインで選択したテーブルやカラムのデータがグリッド表示される。それぞれのセルは自由に編集可能。GUIアプリでは混同しがちなNULL値と空文字列も、背景が色分け表示されるので取り違えの心配がない。

 また、SQL文を記述・実行して結果を取得することもできる。処理にかかった時間は自動的に計測され、ステータスバーへ表示されるので、クエリ最適化の参考にするとよいだろう。

ソフトウェア情報

「SQLiteSpy」
【著作権者】
Ralf Junker 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用および教育目的に限る)
【バージョン】
1.9.3(13/04/11)

(柳 英俊)