いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】URLを勝手にリンク化しないで!エクセルに入力したURLやメアドの自動ハイパーリンク化を防止するテク
2017年9月15日 06:55
Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。
URLやメアドが自動でハイパーリンクになってほしくない時もある
Excelで名簿などを作成するときに、セルにURLやメールアドレスを入力する機会があると思います。初期設定の状態では、URLやメールアドレスを入力すると、自動でハイパーリンクになるようになっています。
ハイパーリンクは、シートからURLに直接アクセスしたいときや、メールを直接送りたいときには便利ですが、セルを編集したいときや、セルに入力された内容をコピーしたいときなどには、勝手にブラウザーやメールアプリが起動してしまって不便に感じることもあります。
今回は、セルに入力したURLやメールアドレスからハイパーリンクを削除する方法と、ハイパーリンクにしないように設定する方法を解説します。
テクニック1:自動で設定されたハイパーリンクを削除する
最初に解説する方法は、入力したURLやメールアドレスがハイパーリンクになっている状態から、ハイパーリンクを削除する方法です。
他の人に送るブックではハイパーリンクにしておき、自分の手元に残すブックではハイパーリンクを削除しておきたいというように、設定をその都度変えたいときに便利です。
名簿に入力したメールアドレス(①)からハイパーリンクを削除する例を見てみましょう。
まず、ハイパーリンクを削除したいセルまたはセル範囲を選択します。ここでは、セル範囲I2:I15(②)を選択します。
選択したセル範囲の上で右クリック(③)すると、メニューが表示されます。このメニューの[ハイパーリンクの削除](④)をクリックします。
すると、設定されていたハイパーリンクが削除されます(⑤)。
テクニック2:常にハイパーリンクにならないように設定する方法
もう1つのテクニックは、URLやメールアドレスの形式の文字列を入力しても、常にハイパーリンクにならないように設定してしまうというものです。
このテクニックを使うと、新規で作成されるブックではすべて、ハイパーリンクが設定されないようになります。
Excelを起動し、任意のブックを開いて[ファイル]タブ(①)をクリックします。
次に表示される[情報]画面の左側にある[オプション](②)をクリックします。
[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。[文章校正](③)→[オートコレクトのオプション](④)をクリックします。
[オートコレクト]ダイアログボックスが表示されます。[入力オートフォーマット]タブ(⑤)をクリックし、[インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する]のチェックボックスをOFF(⑥)にしたら、[OK](⑦)をクリックします。
これで、ハイパーリンクにならないように設定できました。[Excelのオプション]ダイアログボックスは[キャンセル]か右上の[×]をクリックして閉じてしまって構いません。
一点注意しておいていただきたいことは、この設定をしたあとにセルに入力されるURLやメールアドレスには、ハイパーリンクが設定されなくなりますが、すでに作成済みのブックに入力されているURLやメールアドレスのハイパーリンクが削除されるわけではないということです。作成済みのブックでもハイパーリンクが不要の場合は、テクニック1の手順を参考にして、ハイパーリンクを削除しましょう。
ハイパーリンクを適切に設定してブックをより使いやすくしよう!
今回は、設定されたハイパーリンクを削除する方法と、常にハイパーリンクにならないように設定する方法を解説しました。
自分の業務の内容に合わせてハイパーリンクの設定を適切に行い、より効率的にブックを使えるように工夫してみてくださいね!