いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】データがないセルに表示する「-」は中央寄せにしたい! 一括処理するテク
2025年4月23日 06:55
標準の置換機能と一括入力が基本。入力時の制御も可能
数値を入力する列に該当のデータがないことがありますよね。空白のままにしておくこともありますし、明確に該当するデータがないことを示すために「-」などと入力することもあります。
例えば、以下の表は来客数が「0」の場合と区別するため、“データなし”のセルに「-」と入力して、中央寄せにしています。
お気付きの方もいると思いますが、セルの表示形式が[標準]の場合、「-」は文字列なので左寄せになります。意図的に中央寄せに設定しているわけです。数値との違いを明確にするために、このような運用をすることもありますよね。
ただ、いちいち書式を設定するのは手間がかかるうえ、設定漏れもあるはずです。今回は、セルの書式を自由にコントロールするテクニックを紹介します。
置換機能で「-」を中央寄せにする
「-」のように特定の文字列が入力されているなら、[検索と置換]ダイアログボックスで“書式”を置換する方法が簡単です。[Ctrl]+[H]キーを押すと、すばやく呼び出せます。変換する文字列と置換する文字列は同じ。書式のみを[中央揃え]に指定します。
空白セルに「-」を一括入力する
例えば「-」と入力したいセルが空白の場合は、[ジャンプ]の機能で空白を選択し、そのまま文字列を入力して[Ctrl]+[Enter]キーを押します。該当する範囲内の空白セルを選択するため、あらかじめセル範囲を選択してから操作しましょう。
なお、[検索と置換]ダイアログボックスを呼び出して、空白セルを「-」に一括置換しても構いません。余計な空白を置換しないように、セル範囲を選択してから置換してください。
表示形式で数値を右寄せにする
特定のセル範囲を[中央寄せ]にしておき、カスタムのセルの表示形式を利用すると、文字列は“中央”、数値は“右”に寄せることができます。
先に指定する書式について詳しく見ておきましょう。左から順番にプラスの数値の場合、マイナスの数値の場合、「0」の場合、文字列の場合の書式を表します。区切り記号は「;」(セミコロン)です。
* 0; * -0; * 0; @
「*」は“繰り返し”の意味です。「*」の直後の半角のスペースがセル幅に応じて繰り返されることで、見た目の位置を調整できます。「@」はセルに入力された文字列そのものを表します。