いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】何度も使いまわすシートは範囲に「名前」を付けると効率UP! 地味に効く小技

任意のセル範囲に名前を付けておくと便利

「名前」は“使い回す”シートで使える

 エクセルの[名前の定義]は便利な一方で、仕組みがわかりにくいと感じる人も多い機能です。しかし「名前」は、実は皆さん普段から目にしているものでもあります。例えば、セルA1を選択した時、シートの左上に「A1」と表示されていることを確認できます。

セルA1には「A1」という名前が付いています

 セル番地にも名前があるように、特定のセル範囲にも「名前」は付けられます。ただ、使いどころがわかりにくく、受け入れられにくい機能でもあります。セル範囲に名前を付けてプルダウンリストから参照するのが、よくある使い方です。今回は、もっと身近で簡単に活用できる方法を紹介します。

数値を入力したセルに名前を付ける

 数値を入力したセルに名前を付けておくと、表のメンテナンスに役立ちます。例えば、消費税率を入力したセルに「消費税」と名前を付けておくことで、数式中で名前を利用することができます。単純なセル参照で済むケースもありますが、名前を使えば修正箇所が1か所に集約され、計算の意図も明確になります。プログラムの変数のように扱うとイメージしやすいでしょう。

セルI1に「0.1」と入力してあります(①)。シート左上の名前欄をクリックします(②)
「消費税」と入力して(③)、[Enter]キーを押します(④)
セルE15に入力されている「=E14*0.1」(⑤)を書き換えます
「=E14*消費税」と書き換えると(⑥)、セルI1を参照していることがわかります(⑦)
数式の結果が表示されました(⑧)

再利用時にクリアするセル範囲に名前を付ける

 この例の見積書のように、使い回しを前提にするファイルは多いものです。入力済みの宛名や品名、単価、数量などを消し忘れてしまうとトラブルの元になります。消去が必要なセル範囲をあらかじめ選択して、連続していないセル範囲にも名前を付けられる点を活かしましょう。

消去する必要のあるセルを選択しておきます(⑨)。名前欄に名前を入力します(⑩)。ここでは「クリア」としました
任意のセルをクリックして、セルの選択を解除しておきます。名前欄をクリックして、先ほど付けた名前(クリア)を選択します(⑪)
名前を付けたセル範囲が選択されました。そのまま[Delete]キーを押します(⑫)
内容を消去できました

名前を増やしすぎないための管理のコツ

 シート左上の名前欄に名前を入力するだけと手軽ですが、安易に名前を付けすぎてしまうと管理しにくくなります。基本的に「役割が固定されたもの」「何度も操作対象になるもの」に限定するのが鉄則です。[名前の管理]ダイアログボックスで確認して、使われていない名前は削除しておきましょう。また、曖昧な名前は避けて、用途が想像できる名称にすることで、後から見たときの迷いを減らせます。

[数式]タブ(⑬)にある[名前の管理](⑭)をクリックします
不要な名前は[削除]できます。また、名前を変更したい場合は[編集]をクリックします