いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】スピルを使えばオートフィルさえ不要に! 範囲演算を使って大幅効率アップ
2026年2月4日 06:55
オートフィル不要で参照ズレも回避できる
元の表を参照して合計値や平均値を求める作業は、エクセルの一般的な処理ですよね。セルを参照した四則演算や、SUM関数、AVERAGE関数といった基本操作に悩む人は少ないでしょう。
まずは基準となる数式をコピーして下方向のセルに貼り付け、もしくはフィルハンドルをドラッグしてオートフィルでコピーすることが一般的です。
しかし、上記の例のような表では書式もコピーされてしまうため、貼り付けのオプションから[書式なしコピー]を選び直す手間がかかります。また、K列にはSUMIFS関数、L列にはAVERAGEIFS関数を入力しています。数式の下方向へのコピーを考慮すると、絶対参照にする必要がありますよね?
エクセルに慣れていれば当たり前のことかもしれませんが、ひと手間かかってしまうのは事実です。今回は、これらの課題を解消できる「スピル範囲演算子(#)」を紹介します。入力する数式は1つだけ、参照方式に頭を悩ます必要もなくなりますよ。
スピルについて詳しくは、こちらの記事も参照してください。
数式の結果をまとめて返す「スピル」
「スピル」で結果が返されるように、既存の数式を修正してみましょう。スピル(spill)は「こぼれる」「あふれる」といった意味です。数式の結果が複数の場合、隣接するセルに結果をまとめて返すのがスピルの機能です。
セルH2の数式「=G2*1.1」は、セルG2に「1.1」を掛けるという意味です。これを「=G2:G202*1.1」と修正するだけです。数式のコピーをすることなく、2~202行目に結果が表示されます。
なお、セルH3より下の数式は編集できないことに注意してください。この例では、セルH3に灰色で「=G2:G202*1.1」という数式が表示されていることがわかります。スピルの結果は「動的配列」とも呼ばれ、編集できません。数式を修正する場合は元のセルH2を編集します。
関数の中でスピルを利用する
スピルで数式の結果が表示されている場合、その数式が入力されているセルは「スピル範囲演算子」を使って参照できます。例えば、セルH2の数式「=G2:G202*1.1」の結果はスピルで表示されているので、「H2#」と指定することができます。
カテゴリーごとの売上合計を求める場合、従来の数式ではコピーすることを考慮して「=SUMIFS($H$2:$H$202,$C$2:$C$202,J2)」のように入力します。あるいは「=SUMIFS(H:H,C:C,J2)」と入力することもできます。
また、UNIQUE関数で取り出した「製品カテゴリー」の結果もスピルなので、スピル範囲演算子を使って「J2#」と表すことができます。
ここまでの前提をふまえて、スピル範囲演算子を利用して数式を書き換えてみましょう。
スピル範囲演算子を使いこなせば、基本的な数式でもコピーや参照ズレに悩まされることなく、表計算をよりスマートに管理できるようになりますよ。























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