無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

「ピボットテーブル」をスプレッドシートで使いたい! 1つの表にまとまったデータをいろいろな視点で分析する方法

「ピボットテーブル」を使えば、1つのデータからさまざまな集計・分析が可能

 Excelでもおなじみの「ピボットテーブル」とは、蓄積されたデータから、さまざまな視点で集計・分析を行える機能です。もとのデータは変更せずに集計方法を切り替えられます。データを分析する際、必要な箇所のみを手動でコピー&ペーストしているなら、ぜひ「ピボットテーブル」を使ってみてください。ここでは、チケットの販売日、取り扱い支社、席のグレード、売上をまとめたデータを例に、ピボットテーブルを作成してみます。目的の集計表となるようにデータを操作してみましょう。

「ピボットテーブル」作成の基本

 さっそくピボットテーブルを作ってみましょう。データ範囲をドラッグして選択し、[データ]-[ピボットテーブル]の順にクリックします。ここでは、新しいシートにピボットテーブルを作成します。新しいシートに空のピボットテーブルが表示されるので、今あるデータを[行][列][値]のどこにセットするかを考えましょう。まずは操作してみないとわからないと思いますので、ここでは、[行]に“販売日”と“取り扱い支社”、[列]に“席”、[値]に“売り上げ”を指定してみます。

データ範囲をドラッグして選択し、[データ]-[ピボットテーブル]の順にクリックする
新しいシートか既存のシートのどちらにピボットテーブルを作成するかを選択する。ここでは新しいシートを選択した
新しいシートに空のピボットテーブルが作成された。[行][列][値]にデータを指定していく。画面右側の[追加]ボタンから指定する
ここでは、[行]に“販売日”と“取り扱い支社”、[列]に“席”、[値]に“売上”を指定した。間違えて指定してしまったデータは右上の[×]ボタンで削除できる

 ピボットテーブルが作成できました。縦方向に“販売日”と“取り扱い支社”、横方向に“席”で売上金額が集計されています。データの並べ替え順や総計の表示・非表示は各項目で指定可能です。間違えた項目を指定してしまった場合は、データ右上の[×]ボタンで削除してください。例えば、“席”の情報が不要であれば、[列]から“席”を削除して、“販売日”と“取り扱い支社”ごとの集計表に切り替えが可能です。

作成したピボットテーブルを変更する

 今度は作成したピボットテーブルを変更してみます。[行]の“販売日”と[値]の“売上”はそのままにして、[列]に“取り扱い支社”を指定します。元のデータを再指定する必要はありません。また、[フィルタ]を設定することも可能です。項目を指定して、該当項目のチェックをONにすればデータを絞り込めます。

[行]に“販売日”、[列]に“取り扱い支社”、[値]に“売上”を指定した
[フィルタ]に絞り込みたい項目を指定しておく。[現在のフィルタ]をクリックする
必要なデータのチェックをONにして[OK]ボタンをクリック
データが絞り込まれた