残業を減らす!Officeテクニック
メールの検索は3つの演算子を覚えれば通常の3倍のスピードに!
2022年5月16日 06:55
受信したメールを完璧にフォルダー分けして整理できている人は少ないのではないでしょうか。自動的にメールを振り分けていても、はじめてやり取りする相手などはどうしても漏れますよね。
整理しきれない大量のメールを目視で探すのは辛いものです。任意のキーワードで「検索」すると思いますが、思ってたのと違う結果が表示されることもよくあります。
そんな時は、Outlookの「検索演算子」を組み合わせてください。検索演算子とは、検索したいキーワードと組み合わせて指定できる特別な語句のこと。Web版とインストール版のOutlookでも利用可能です。
Microsoftの公式サイトには、検索演算子が多数紹介されているのですが、すべて覚えるのは無理。というより[高度な検索」を利用するのが手軽です。ここでは、覚えておくと便利な検索演算子を3つ紹介したいと思います。
ちなみにOutlookの検索欄にカーソルを移動するショートカットキー[Ctrl]+[E]は覚えておきましょう。多くのアプリで使える検索のショートカットキー[Ctrl]+[F]ではないので注意です。
差出人を限定する「from」
まずは差出人を検索してみます。例えば、メールアドレスなら送信先やCCなどに指定されたメールもヒットしますし、差出人名なら本文中の文言も該当してしまいます。「○○さんからのメール」とわかっているなら、キーワードとなる差出人の前に半角で「from:」と追加してみてください。「from」で「~から」の意味そのままですね。たったの5文字で検索の精度が上がります。
なお、複数の宛先を検索したい場合は、「または」を意味するOR演算子を利用して「from:XXX@example.jp OR from:YYY@example.jp」と指定します。
件名を絞り込む「subject:」
「会議」や「資料」などの文言はメールで多用されますよね。単純に検索すると、関係ないように思えるメールも検索されてしまって、件名を目視で探す羽目になります。キーワードの前に「subject:」を追加してください。これも「subject」(件名)で、そのままの意味ですね。
先ほど紹介した「from:」と「かつ」を意味する「AND」を組み合わせて「from:XXX@example.jp AND subject:資料」と指定すれば『差出人が「XXX@example.jp」、かつ、件名に「資料」を含む』メールを検索できます。
添付ファイルを探す「hasattachment:true」
メールに添付されたファイルを探したいこともよくありますよね。クリップのアイコンを目で探すのはやめて検索しましょう。「hasattachment:true」とすればOKです。ただ、インストール版のOutlookでは[高度な検索]を利用するのが簡単。Web版のOutlookで活用してください。
「has」と「attachment」で区切ってみると理解しやすいと思います。「attachment」(添付ファイル)があるかどうかで、「true」(真)のものを検索します。「true」の代わりに「yes」としても構いません。
インストール版のOutlookの場合は、検索欄の漏斗のアイコンをクリックして[添付ファイル]に[はい]を指定するだけです。また、この条件は[検索フォルダー]として保存しておくことも可能。添付ファイルを含むメールを頻繁に検索するなら保存しておくと便利です。
「hasattachment」もAND演算子と組み合わせが可能です。例えば「from:XXX@example.jp AND hasattachment:true」で『差出人が「XXX@example.jp」で、かつ、添付ファイルが付いた』メール、「subject:資料 AND hasattachment:true」で『件名に「資料」を含み、添付ファイルが付いた』メールを検索できます。