残業を減らす!Officeテクニック
パワポには「ルビ」機能が足りない…… テキストボックスを使うより効率的な方法は?
2022年10月31日 06:45
文章の入力後、難しい漢字に限らず専門用語などに「ふりがな(ルビ)」を振ることがありますよね。漢字そのものの読み仮名のほか、外来語の表記の補足や、意図的に別の読み方を指定するといった使い方もあります。Wordでふりがなを振る機能「ルビ」を使ったことのある人もいるでしょう。
そして、PowerPointのスライドで「ルビ」を振ろうとしたら機能が見当たらない……。よくある疑問です。テキストボックスをルビのように配置して問題を回避している人もいるのではないでしょうか。
数カ所ならテキストボックスでもいいと思いますが、例えば文章全体にルビを振るとなると困りますよね。単語とルビを対に扱う時は、オブジェクトとして「Microsoft Word Document」を埋め込む方法がおすすめです。
WordからPowerPointへのコピペではルビは振れない
単純にWordでルビを振った文字列をコピー&ペーストすれば良さそうですよね? しかし、WordとPowerPoint間のコピー&ペーストだけではルビを引き継げません。文字列の後ろに括弧書きでふりがなが追記されてしまいます。
この課題を解決するのが、Word Document形式の「オブジェクト」となります。
Word Document形式のオブジェクトを挿入する
「オブジェクト」の挿入により、PowerPointからWordの機能を呼び出して利用できるようになります。実際に操作すると、PowerPointのウィンドウの中に、Wordの画面が表示されることを確認できます。
ここでは、作成済みのスライドの文章をコピーして、Word Document形式のオブジェクトとして挿入してみましょう。元のスライドは残したまま、新しいスライドで作業します。
詳しくは後述しますが、Word Document形式のオブジェクトのサイズを変更する時は、黒い枠のボックス(Wordの画面が表示された状態)のハンドルをドラッグします。ただ、スライドのサイズとフォントのサイズ、余白の設定などを確定しないとオブジェクトの位置は決められません。大まかに調整しておき、文章の入力後に微調整することをおすすめします。
Word Document形式のオブジェクトのサイズ変更に注意
PowerPointの画面に戻ると、Word Document形式のオブジェクトの枠は見慣れたテキストボックスのように見えます。ここで、上下左右のハンドルをドラッグしてボックスのサイズ変更をしてはいけません。Word Document形式のオブジェクトの文字が変形してしまいます。
[Shift]キーを押しながら、四隅のハンドルをドラッグして全体の縮小・拡大は可能ですが、文字の折り返しは調整できません。微調整は、Wordの画面が表示された状態で黒い枠のボックスを調整してください。