残業を減らす!Officeテクニック

画面のハメコミ画像を簡単にパワポで作るウラ技! 写真上のモニターに合わせ別画像を埋め込み

ハメコミ画像はパワポでも作れる!

 PowerPointで資料を作成する際、パソコンやスマートフォンのイメージ画像やイラストが必要になることがありますよね。ついでに手持ちの写真をモニター部分にはめ込みしたいと考えることもあるでしょう。

モニター部分に手持ちの写真をはめ込みたい!

 しかし、このようなイメージ画像では、モニターが真正面を向いていることはほとんどなく、変形・回転するのに苦労します。PowerPointには残念ながら写真の頂点を自由に変形する機能がありません。

 写真を立体的に回転する[3-D回転]という機能はありますが、モニターの形にピッタリ合わせて変形するのは、ほぼ不可能。ですが、とっておきの裏ワザがあります。今回は、ハメコミ画像を簡単に作成するテクニックを紹介します。

図形を挿入して頂点を編集する

 まずは、写真をはめ込む対象のモニターと同程度の大きさの四角形を挿入します。四角形の頂点を動かして調整するので、だいたいで構いません。なるべく正確にはめ込みたいので、表示倍率を拡大して作業するのがおすすめです。[Ctrl]+マウスホイールの回転で、すばやく表示倍率を拡大・縮小できます。

[挿入]タブから[図形]-[正方形/長方形]の順に選択して、適当な大きさの四角形を挿入しておく
四角形を右クリックして[頂点の編集]を選択する
四隅に■が表示されて、四角形の頂点が編集できるようになる
表示倍率を拡大して作業する。頂点の■をドラッグして、はめ込む対象の角に合わせる
ほかの頂点も■をドラッグして調整する
モニターの形にあわせて頂点を編集できた

写真で塗りつぶす

 四角形の頂点を編集できれば、ほぼ完了です。写真をいったん挿入して、[Ctrl]+[X]キーで切り取り、クリップボードに記録された写真で塗りつぶします。

はめ込む写真を挿入しておく。[Ctrl]+[X]キーで切り取る
頂点を編集した四角形を右クリックして[図形の書式設定]を選択する
[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]を選択して、[クリップボード]をクリックすると、頂点を編集した四角形に写真がはめ込まれる

拡大鏡の設定を変更する

 イメージ画像であれば上記の操作で十分でしょう。もう少しこだわりたいなら[3-D回転]の機能を組み合わせて、写真を変形させてから塗りつぶします。なるべく簡単に済ませたいので、用意された回転のパターンから、素材の角度に近いものを選択しました。

はめ込みたい写真を挿入しておき、[図の書式設定]から[図]を選択。[標準スタイル]からはめ込み先の角度に近いものを選択する
写真が立体的に変形した。数値を指定して微調整してもいいが、角度を正確に合わせるのは難しい
先ほどと同様に変形した四角形にはめ込んだ状態。右奥に傾いて写真がはめ込まれた

 四角形の「枠」を用意して、そこに写真を流し込む方法です。写真のサイズが小さく、枠が余った状態になった場合は四角形を変形させるのではなく、[図の形式]タブの[トリミング]をクリックして、写真をトリミングできる状態にしてから写真のサイズを調整してください。