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蛍光ペンにこだわるあなたに贈る!パワポでオリジナルの蛍光ペンを作る方法

文字を強調したい時の「蛍光ペン」をひと工夫したい!

 PowerPointでスライドを作成する時、文字列を強調したいことがありますよね。テキストボックス全体を塗りつぶしてしまうと強調し過ぎと感じて、「蛍光ペン」を利用することが多いのではないでしょうか。ただ、標準の蛍光ペンにはバリエーションが少なく、色を変える程度の差別化しかできません。

 また、[描画ツール]で手書きしてもいいのですが、うまく描けないことや、描画後に図形として独立するため扱いにくい弱点もあります。

蛍光ペンでマーカーを付けたテキストボックスと、描画ツールで手描きしたマーカー。蛍光ペンはバリエーションが乏しい。描画ツールは少し扱いにくいのが難点

 今回は、ひと工夫で差別化できる蛍光ペン風の装飾テクニックを2つ紹介します。テキストボックス全体に設定するので、文字が増減しても大丈夫です。

ひと工夫で蛍光ペン風の装飾が可能

塗りつぶしと図形のオプションを利用する

 まずはテキストボックスの塗りつぶしをひと工夫するテクニックです。[図形の書式設定]を表示して[効果]の[3-D回転]を利用します。[テキストを立体表示しない]にチェックを付けておくことがポイントです。

テキストボックスを塗りつぶしておく。[図形の書式]タブにある[図形の書式設定]をクリック。[図形のオプション]タブの[効果]を表示する
[3-D回転]のメニューを開いて、[テキストを立体表示しない]にチェックを付ける。[Y方向に回転]に数値を入力する。ここでは「60」とした。数値を大きくすると塗りつぶしが細くなる
[底面からの距離]に数値を入力する。ここでは「20pt」とした。数値を大きくすると、塗りつぶしが下に移動する
[Y方向に回転]に「60」、[底面からの距離]に「20」と設定した状態。色を変更したい時は、テキストボックスの塗りつぶし色を変更すればいい

図形で塗りつぶす

 “塗りつぶし”に図形を使ってみましょう。ここでは、下二重線のようなあしらいにしたいので、図形の[次の値と等しい](イコールの記号)を使います。任意の場所に[次の値と等しい]を挿入して、好みの色を設定します。罫線は“なし”にしておいたほうが、テキストボックスを塗りつぶした時にきれいに仕上がります。

 なお、この図形をテキストボックスの塗りつぶしに利用するので、色や図形を変更したい場合は、以下の手順でコピーする前に操作してください。

任意の図形を挿入しておく。ここでは[次の値と等しい](イコールの記号)を挿入した。好みの色を設定して、枠線はなしにしておこう。[Ctrl]+[C]キーを押してコピーする
[図形のオプション]タブの[塗りつぶしと線]から[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]を選択して、[クリップボード]をクリックする
[効果]の[3-D回転]のメニューを開いて[Y方向に回転]に数値を入力する。ここでは「70」とした。[底面からの距離]の数値も入力しておく。ここでは「20pt」とした
[Y方向に回転]に「70」、[底面からの距離]に「20」と設定した状態。色を変更したい時は、コピーする図形の色を変更してから、[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]で塗りつぶしし直す

 図形で塗りつぶす方法は応用が効きます。例えば[波線]や[小波]といった図形を使うと、手描き風に装飾することも可能です。