石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

Windows版初登場の「アーマード・コア6」、定価8,690円をちょっとでも安く買いたい

 PCゲームに関する話題を、窓の杜らしくソフトウェアと絡め、コラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。

シリーズ初のWindows版ですが

「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」のSteam商品ページ

 株式会社フロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム最新作「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン)」が8月25日に発売される。

 「アーマード・コア」シリーズは、1997年に1作目が登場し、現在まで続く人気作品……と言いたいところだが、2013年発売の「ARMORED CORE VERDICT DAY」以降は新作が出ておらず、およそ10年ぶりの作品となる。しかも旧作はPlayStation 3やXbox 360より前の家庭用ゲーム機でしか出ておらず、今から遊ぶのが難しいことをネタにされたりもする。

 そんな中にあって本作はシリーズ初のWindows(Steam)版が登場する。これまで縁がなかったというPCゲーマーも、ぜひ本作ならではの高速機動戦闘の醍醐味を味わっていただきたい。

 価格は8,690円。

通常版価格が8,690円

 ……いや、シリーズをずっと遊んできた人にとっては待望の新作なので、ちょっとくらいお高くても買うと思うのだが、本作で初めて触ってみましょうという方にはいささかハードルが高めなのでは。少しでも多くの方に本作を手にしていただけるよう、もうちょっとお安く買えないのかを調べてみた。

安価なパッケージ版が存在するも、出遅れの模様

 本作はWindows版のほかに、PlayStation 4/5、Xbox Series X|S/Oneの各家庭用ゲーム機でも発売される(先述のとおり、Windows版も発売される、と言った方が正しいのだが)。価格はプラットフォームを問わず8,690円。ほかに特典が付いた豪華版も数種類あるが、価格はさらに上がる。

 家庭用ゲーム機で出るので、店頭販売されるパッケージ版も用意されている。パッケージ版は定価よりも安かったり、各店舗のポイントが付与されたりするのが一般的だ。

 そして本作ではWindows版にもパッケージ版が用意されている。ということは、定価より安く買えるのでは? 早速、Amazonを確認してみよう。

 8月21日現在、商品ページはあるが購入できない。つまり売り切れである。価格も掲示されていない。

Amazonでは売り切れ

 ならばヨドバシカメラはどうか。

FSPC-0009 [ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON]

ヨドバシカメラで購入

 「予約受付を終了しました」とあり、こちらも購入できない。価格はSteam版と同じ8,690円で、869ポイントのポイント還元があったようだ。

ヨドバシカメラでも売り切れだが価格情報が残っていた

 ただ、ヨドバシカメラにはもう1つの商品ページがある。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(ダウンロード版) [Windowsソフト ダウンロード版]

ヨドバシカメラで購入

 こちらはダウンロード版のページのようだ。販売開始日は発売日の8月25日となっているので、執筆時点では購入はできない。価格やポイントも掲示されていないが、過去のダウンロードソフトと同様、ポイント還元はあると思われる。

ダウンロード版は発売日以降に販売される模様

 Steamで買うのが一般的になったWindows用ゲームで、パッケージ版をそう多く作っているわけがないので、予約打ち切りになるのもわかる。もしかすると今後在庫が復活する可能性もあるので、改めてチェックしてみてもいい。

 ただし、この記事が掲載される頃には本作の発売日を迎えているはず。パッケージ版の中身はゲームをダウンロードするためのCDキー(製品コード)が入っているそうで、物理メディアは入っておらず、どのみちゲームはダウンロードせねばならない。仮に在庫が復活しても、パッケージが郵送されるまでの待ち時間は発生する。

 あとは価格との兼ね合いだが、発売以降であれば購入後すぐ利用できるダウンロード版の購入がおすすめ。ヨドバシカメラは既に商品ページがあるし、Amazonでもダウンロード版のページがないか確認してみるといいだろう。Steamで直接購入するよりいくぶん安価に購入できるはずだ。

「おま国」とキー販売業者に注意

 このほかの手として、Steamのゲームのキーを安く販売する業者のWebサイトから購入するという方法も存在する。Steamは世界共通のサービスなので、Steamでゲームを所有できるSteamキーさえ手に入れれば、どこで購入しても同じことになる。先に紹介したAmazonやヨドバシカメラでも、多くのゲームのSteamキーが販売されている。

 PCゲームを安く手に入れられるのは魅力的だが、これにはいくつかのリスクが伴う。まず販売しているサイトは世界中にあり、必ずしも日本円での決済ができるとは限らない。クレジットカードなどを使って現地通貨による決済ができれば問題ないが、為替や手数料で割高になるケースもある。

 またSteamキーを販売するWebサイトそのものが信頼に足るかどうかの判断も難しい。とにかく安いからといって決済してみたら、詐欺なのかシステムの不備なのか、いつまで経ってもSteamキーが送られてこないという可能性もある。まずは信頼できる販売元を探すのが第一だ。

 その時点で既にハードルが高いのだが、本作に関してはさらにもう1つ問題がある。実はSteamで売られている本作は、見た目は1つだが、製品が2つある状態だ。Steamのゲームの情報がデータベース化されている「SteamDB」で本作を検索し、「Packages」の項目を見ると、4つのSub IDが見つかる。

 このうち「Standard Edition(通常版)」が2つあり、1つは日本でだけ購入できるもの、もう1つは日本とベネズエラ以外で購入できるもの、とされている。

日本でだけ購入可能なもの
日本とベネズエラ以外で購入できるもの
日本でだけ購入可能

https://steamdb.info/sub/851751/info/

日本とベネズエラ以外で購入可能

https://steamdb.info/sub/851752/info/

 これはリージョンによる制限で、日本から購入できるのは日本向けのもの、日本とベネズエラ以外の国ではもう一方のものを購入することになる。

 リージョン制限というと、海外では販売されているのに日本では購入できないものがある。通称「おま国」と呼ばれる状態で、販売の権利関係や現地の法律などさまざまな理由によって、特定地域でのみ販売されないことはままある。

 本作に関しては、日本でも販売されているので表向きは問題ない。ただSub IDが分けられていることによって、海外のSteamキー販売業者で扱っているのが「日本とベネズエラ以外で購入できるSteamキー」だった場合、日本のSteamで使用できない可能性がある。

 実際にいくつかのSteamキー販売業者で本作の販売状況を調べてみると、「Will not activate in your region!(あなたの地域では有効化できない)」と書いてあるものもあれば、「Can be activated in Japan(日本で有効化できる)」とされているものもある。有効化できると書いてあっても本当に使えるかどうかは不安が残るし、問題が起きた時の手間は考えたくもない。

 ちなみに筆者が探した範囲では、為替相場などを考えて1,000円ほど安いかなという程度。もっと安いところを探す手間と各種リスクを考えると、筆者なら素直にSteamで買うか、発売日以降ならヨドバシカメラなど信頼できるところでダウンロード版を買う。

Steamキー販売業者で探すと、日本で使えるという業者もあれば、使えないという業者もある。正しい情報かどうかを確認するのは難しい

シリーズ未経験でもぜひ挑戦していただきたい

 後半のSteamキー販売業者については余談になってしまった形だが、そういうサービスがあるということは知識として知っておいていいと思う。強いて使う必要はないし、危険性は理解しておくべきだ。特にクレジットカード決済などお金絡みの情報は、怪しいと感じるところでは出さないようにしたい。

 最後に本シリーズについて筆者の印象を述べると、最初のうちは自分が操るロボットのアセンブル(機体構成)がやたら難しいし、高速機動戦闘も全然思うように動かせない。その辺りに慣れてきたと思ったら、気が狂ったような難易度の敵が出てきて絶望させられる。それも何度も何度も。

 こんなゲーム、とても他人におすすめできるものじゃないと思っていたのだが、近年のフロム・ソフトウェアの作品を見ていると、どれも気が狂ったような難易度のゲームがウケている。本作もその延長線上にあると思えば、シリーズ初体験でも楽しく遊べるのかもしれない。

 筆者としては「ナインボールを半泣きで倒したのは26年前なのか……」と遠い目をしつつ、本作は10年くらいかけてクリアできたらいいなと思っている(できないだろうなと思っている)。

著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/

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