使ってわかるCopilot+ PC
第91回
Copilot+ PCはCPUメーカー3社の新型CPUが出揃う、CPUメーカー別の状況まとめ
2026年4月24日 12:06
Copilot+ PCは世代交代の時期
Copilot+ PCが登場してまもなく2年。今年になって、Copilot+ PCに対応する新CPUを搭載した製品が出始めている。
CPUが新しくなれば、基本的に性能は上がる。Copilot+ PCに関しては、NPUの性能が向上するものもあり、よりAIを高速かつ効率的に扱えるようになる。40TOPS以上の性能を持つNPUというのは最低条件であり、より高い分には何の問題もない。また先々でWindowsの新バージョンが出た際、OSサポートが長く続くという利点もある。
今回は4月23日時点で、新CPUを搭載した製品がどの程度の価格で購入できるのか確認してみた。情報は価格情報サイト「価格.com」で確認している。
前世代より安価に入手可能となったIntel
Intel製CPUでは、新製品の「Core Ultra シリーズ3」が登場。本シリーズ製品であれば、今のところ全てCopilot+ PCとなる。前世代の「Core Ultra シリーズ2」は一部モデルだけの対応で、搭載CPUを確かめる必要があったのだが、今回はそういった手間はない。
ラインナップは幅広く、最上位の「Core Ultra X9」から、ミドルクラスの「Core Ultra 5」まで展開。現在は「Core Ultra 5」が最も安価なラインとなる。
現在最も安価な搭載製品は、Core Ultra 5 325を搭載したASUS製ノートPC「Vivobook 14 X1407」で、価格は134,800円。実は前世代の「Core Ultra シリーズ2」を含めても、Intel製CPU搭載のCopilot+ PCでは最も安い製品だ。
搭載メモリは16GB、重量は1.46kgと、スタンダードな14型ノートPCとなる。NPUの性能は47TOPS。Intel製の安心感を求めつつ、最新CPUのCopilot+ PCをお安く使えるという点では、かなり魅力的な製品と言える。
「Core Ultra シリーズ3」はGPUも強化されているのが特徴で、型番に「X」が入ったものは特に高性能なGPUを搭載している。現在確認できるものだと、Core Ultra X7 358Hを搭載したMSI製ノートPC「Prestige-16-AI+C3MG-2601JP」が最も安く、288,800円。
ちなみにIntel製CPUでは「Core シリーズ3」という廉価モデルもあるのだが、そちらはNPUの性能が40TOPSに達しておらず、Copilot+ PCにはならない。型番に「Ultra」が入るかどうかの確認は必要だ。
順当な性能向上を果たしたAMD
AMD製CPUの新製品は「Ryzen AI 400」シリーズ。前世代の「Ryzen AI 300」シリーズとは、製品型番の数字が400番台になったことで簡単に見分けられる。型番に「AI」と入っていれば40TOPS以上のNPUを搭載したモデルになっており、Copilot+ PCに対応できる。これも前世代と同様だ。
ラインナップはこちらも最上位の「Ryzen AI 9」から、現時点では最下位となるミドルクラスの「Ryzen AI 5」まで。
現在最も安価な製品を見ると、Ryzen AI 5 430を搭載したLenovo製ノートPC「IdeaPad 5a 2-in-1 Gen 11」で、価格は149,820円。旧世代の製品だと12万円を切るものもあるので、さすがに少し価格差がある。
搭載メモリは16GB、重量は1.54kgと標準的だが、360度回転する14型ディスプレイはタッチ対応で、筆圧感知可能なペンも付属。ただ安いだけでなくクリエイティブにも向いた製品となっている。
最高性能のNPUを搭載したQualcomm
Qualcomm製CPUの新製品は「Snapdragon X2」シリーズ。前世代は「Snapdragon X」シリーズで、型番に「2」が付いている。全てのモデルにおいてCopilot+ PCの要件を満たしており、わかりやすい。
「Snapdragon X2」シリーズでは、先の2社とは異なり、NPUの性能が85~80TOPSと大幅に向上。Copilot+ PCの要件の2倍になる値で、AI PCとして他社に先んじる姿勢が明確になっている。
製品は今のところ、ASUS製ノートPC「Zenbook SORA 16」のみが登録されている。18コアのSnapdragon X2 Elite X2E-94-100を搭載し、メモリは48GBと大容量。16型ディスプレイ搭載機でありながら、重量は1.2kgと軽量なのも特徴だ。価格は299,800円。
なおASUSは同シリーズの14型モデル「Zenbook SORA 14」も展開しているが、まだ価格登録がなかった。公式サイトでは279,800円。ほかにHPでも発売が予定されているが、日本ではまだ購入できないようだ。
Copilot+ PCの本陣、マイクロソフトの「Surface」はどうなった?
CPUの世代が進んで、Copilot+ PCはさらに入手しやすくなった。特にIntel製CPU搭載モデルは、前世代よりもラインナップが大幅に拡充された形なので、今後は何気なく入手したPCがCopilot+ PC対応だったということも増えていくだろう。
気になるのは、マイクロソフト純正PCである「Surface」シリーズの新型がまだ未発表であること。Copilot+ PCの登場時にはクラムシェル型とタブレット型の2機種を揃え、その後も小型機種を追加投入しているのだが、新型CPU対応モデルはまだ見えてこない。このまま出ないということはないはずなので、気になる方はもう少し様子見するのも手だ。
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/























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