いまさら聞けないWindows 10のTips

第235回

超便利な「OneDrive」の“ファイルのオンデマンド”だけどOFFにするときは要注意

“オンデマンド”をOFFにすると大量のファイルがダウンロードされることも

 Fall Creators Update以降の「OneDrive」では、ファイルの同期方式にオンデマンドが追加され、標準で有効に設定されるようになりました。

 “ファイルのオンデマンド”は、ファイルの本体をクラウド上に保管し、PC上にはファイルの概要を示す最小限の情報のみを保存する機能です。仕組み的には違いがありますが、ショートカットのようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。

 “ファイルのオンデマンド”は、普段は意識することはありませんが、たとえば自宅のPCとは別にモバイル用のPCを購入したときや、自宅のPCを新しいPCに買い換えたときなどに威力を発揮します。

 このような環境で、「OneDrive」に同じアカウントを設定すると、クラウド上のデータが、一見、PC上に同期されたかのように見えますが、実体はPC上にはないので、PCのHDD/SSDの容量をあまり消費せずに済みます。

 もちろん、ファイルをダブルクリックしたときに実体がダウンロードされるので、使い勝手は今までと変わりません。

 さて、このように便利なファイルのオンデマンド機能ですが、注意しなければならないのは設定をOFFにするときです。

 OFFにすると、クラウド上のデータとPC上のデータが完全に同期されるため、今までPC上になかったファイルの実体が一気にダウンロードされます。PCのストレージの空き容量が一気に消費される場合もあるので、本当にOFFにしても大丈夫かどうかをよく検討してから実行しましょう。

「OneDrive」のアイコンを右クリックして[設定]を選択し、[設定]タブにある[容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード]のチェックを外すと、オンデマンド機能を無効化可能。ただし、ファイルが一気にダウンロードされるので容量に要注意