Windows 11で絶対使いたいアプリ
Windows 11の音量コントロールが気に入らない? クラシックなスタイルに戻す方法
「Classic Volume Control for Windows 11」ならレガシーな設定画面へのアクセスも良好
2022年1月4日 06:55
Windows 11へアップグレードしたらぜひ試していただきたいオンラインソフトを紹介する本連載。第7回目となる今回は、Windows 11のタスクトレイにクラシックスタイルの音量コントロールを追加する「Classic Volume Control for Windows 11」だ。
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Windows 11のユーザーインターフェイスは新鮮さと親しみやすさを兼ね備えており、以前のバージョンよりも使っていて心地よく感じる。しかし一方で、タスクトレイのカレンダーと音量コントロールの使い勝手はかなり使い勝手が悪くなったと感じる。カレンダーの話はまた別の機会を設けるとして、今回は音量コントロールにフォーカスしよう。
Windows 11の音量アイコンはネットワークアイコンと一体化しており、クリックするとWindows 10の「クイック アクション」に相当するパネルが表示される。ここではWi-FiやBluetooth、VPNの簡単な管理が集中して行えるほか、機内モードや集中モードのON/OFFも行える。スライダーで輝度やボリュームを調整することも可能だ。
これはこれでコンパクトに必要な機能が整理されており悪くはないと感じるが、音量関係の設定は少し簡素にすぎないだろうか。たとえば筆者の場合、オンラインミーティングのときはヘッドフォン、それ以外はスピーカーで音を聞いている。そのため、音声デバイスを切り替える機会が多いのだが、スライダー右側のボタンでデバイスを選ぶのが手間に感じられる。
こっちの方がよくない? クラシックスタイルの音量コントロールに戻す「Classic Volume Control for Windows 11」
そこで試したのが、今回紹介する「Classic Volume Control for Windows 11」だ。開発元は以前この連載でも紹介した「Windows 11 Classic Context Menu」と同じところだ。
「Windows 11 Classic Context Menu」もシンプルだったが、本ソフトはそれに輪をかけてシンプルだ。実行ファイルをダブルクリックして起動するだけでタスクトレイに音量アイコンが追加され、そのアイコンをクリックすれば旧スタイルの音量コントロールが利用できる。スタイルこそ古臭いが、現在の音量レベルがリアルタイムでわかる点はこちらの方が優れている。[ミキサー]リンクをクリックすれば、デバイスやアプリケーションごとにボリュームをコントロールできるのもよい。
また、マウスの右クリックメニューからはサウンド関連の設定ダイアログにアクセスできるのも魅力。最近のWindowsでは各種オプションを「コントロール パネル」から「設定」アプリへ移す取り組みが継続されており、古い設定ダイアログは廃止されたり、簡単にアクセスできなくなってきている。本ソフトならばそうした設定ダイアログにも簡単にアクセスできるので、新しい「設定」アプリに慣れていなかったり、「設定」アプリにはまだないパラメーターを調整したい場合には重宝するだろう。気に入ったら、タスクトレイアイコンの右クリックメニューにある[Start automatically]コマンドを実行し、OSのスタートアップ時に自動実行するようにしておくとよい。
なお、もう少しモダンで、OSと親和性のある高機能ボリュームコントロールアプリがほしい場合は、「EarTrumpet」もおすすめ。好みに合わせて使い分けたい。
ソフトウェア情報
- 「Classic Volume Control for Windows 11」
- 【著作権者】
- Winaero
- 【対応OS】
- Windows 11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0.0.0(21/10/14)