Windows 11で絶対使いたいアプリ

タスクバーは上でしょ! デスクトップの使い勝手にこだわる人の「Taskbar11」

タスクバーボタンのサイズを変更することも

 Windows 11へアップグレードしたらぜひ試していただきたいオンラインソフトを紹介する本連載。第6回目となる今回は、Windows 11のタスクバーの位置とボタンサイズをカスタマイズする「Taskbar11」だ。

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 Windows 11で中央揃えになったタスクバーは、従来のWindowsに慣れ親しんだユーザーに新鮮な印象を与える。しかしその一方で、タスクバーをデスクトップ上や左右端に表示できなくなったのは気になるポイントだ。弊紙でも以前にこの点を取り上げたが、大きな反響を呼んだ。

 この不満は、「Winaero Tweaker」などのカスタマイズツールを利用することである程度解消することが可能(デスクトップ横への表示はレンダリングが乱れるためおすすめできない)。しかし、オールインワンタイプのカスタマイズツールは設定項目が多すぎて、あまりシンプルではない。

 そこでお勧めしたいのが、今回紹介する「Taskbar11」だ。

タスクバーはデスクトップ上じゃないと嫌なんだよ! という人のためのシンプルなツール「Taskbar11」

「Taskbar11」

 「Taskbar11」は、Windows 11のタスクバーをカスタマイズするツール。OSが標準で提供されていないオプション、つまりタスクバーの表示位置とボタンのサイズを変更できるようにしたものだ。カスタマイズオプションがWindows 11のタスクバー関連に絞られているので、シンプルで使いやすいのが最大の特徴といえる。

 ちなみに、このアプリはWindows 11以外でも利用できるが、旧バージョンのWindowsでは標準で用意されているカスタマイズオプションばかりなので、利用する意味はない。

 本ソフトは実行ファイルがそのままで配布されており、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロードできる。ライセンスは「MIT License」。

 ユーザーインターフェイスはシンプルで、利用したいオプションを指定して画面最下部の[Save]ボタンを押すだけだ。ただし日本語化はされていないので、上から順に解説していこう。

「エクスプローラー」の再起動

 設定が反映されない場合は、「エクスプローラー」の再起動が必要になることがある。

 「エクスプローラー」を再起動するには、まず[スタート]ボタンの右クリックメニュー([Windows]+[X]キー)などから「タスク マネージャー」を起動して[詳細]に切り替える。[プロセス]タブで「エクスプローラー」を選択すると、画面右下に[再起動]というボタンが現れるはずなので、それをクリックすればよい。

[スタート]ボタンの右クリックメニュー([Windows]+[X]キー)などから「タスク マネージャー」を起動
[詳細]に切り替え
[プロセス]タブで「エクスプローラー」を選択。画面右下の[再起動]ボタンを押す

Taskbar Position

 タスクバーの表示位置を、既定の下(Bottom)からデスクトップ上(Top)へ変更できる。デスクトップの左右端へ表示するオプションがないのは、レンダリングが乱れるからだろう。

 なお、タスクバーをデスクトップ上に表示した場合、[スタート]画面は左上に現れる。ただし、アクションセンターなどは右下に表示されるようだ。編集部ではクイックアクションパネルが切れて表示されることがあったので、レンダリング品質に関しては妥協すべきかもしれない。

[スタート]画面は左上に
アクションセンターなどは右下に
クイックアクションパネルが切れて表示された

Taskbar Size

 タスクバーのボタンサイズを大・中・小の3つから選択可能。タスクバーのボタンが見にくいと感じている人は、「大」(Large)が使いやすいかもしれない。

標準の「中」(Medium)
「大」(Large)と「小」(Small)

 一方で、「小」(Small)は時計の表示が切れてしまうため、あまりお勧めはできない。

標準の設定で設定可能なオプション

  • Taskbar Indentation
  • Taskbar Items
  • Taskbar Corner Icon
  • Taskbar Behaviour
  • Multi Monitor Taskbar

 これらの項目は「設定」アプリの[個人用設定]-[タスク バー]でも変更できるため、本ソフトでカスタマイズする意味はない。

「設定」アプリの[個人用設定]-[タスク バー]でも変更できる。タスクバーの右クリックから簡単にアクセス可能だ

Context Menu

 シェルコンテキストメニューをWindows 10以前の古いスタイルに戻すオプションだが、編集部では正常に機能しなかった。代わりに「Windows 11 Classic Context Menu」などを利用するとよいだろう。

Tablet Options

 これは新たに追加された機能で、有効化しておくとタブレットの向きによってタスクバーの表示位置(上・下)を切り替えることが可能。[Save]ボタンを押して「Taskbar11」を終了させず、そのまま「Taskbar11」がデバイスの回転状態を検知できるように起動させておく必要があるものの、編集部で設定どおりに動作することを確認した。有用なシチュエーションはあまり思いつかないが、面白い機能ではある。

タブレットの向きによってタスクバーの表示位置(上・下)を切り替えるオプション

ソフトウェア情報

「Taskbar11」
【著作権者】
Dustin Hendriks 氏
【対応OS】
Windows 11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
5.0.2(21/12/20)