やじうまの杜

「このアプリはWindows 10で動くか?」が簡単に調べられる“Ready For Windows”

あまり知られていないのがもったいない……「Windows 10」への移行判断のお供にぜひ

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公式ブログ“Ask Premier Field Engineering (PFE) Platforms”

 来月には4つ目の機能アップデート「Fall Creators Update」がリリースされ、成熟度を増しつつある「Windows 10」。そろそろ旧OSからの移行を進めたいと思っているユーザーも多いのではないでしょうか(もう使ってる? それは失礼!)。

 しかし、移行に当たって気になるのがアプリケーションの互換性です。今利用しているアプリケーションが「Windows 10」で動作するのかを調べるのは、かなり骨の折れる作業ですよね。

“Ready For Windows”

 そこで便利なのが、Microsoftの公式ブログ“Ask Premier Field Engineering (PFE) Platforms”で「あまり知られていないんだけど……」と紹介されていた“Ready For Windows”というWebサービスです。

 このWebサービスはMicrosoftによって運営されており、同社に寄せられたテレメトリーデータをもとにソフトの利用状況を簡単に調べられるようになっています。試しに「ATOK」を調べてみると――

「ATOK」を検索

 かなり細かいユーティリティまで、たくさんのツールが検索に引っ掛かりました。緑のチェックマークがついているのは、最新版で動作確認がとれていることを示しているようです。

 続いて、「ATOK 2017」の詳細ページを見てみましょう。

「ATOK 2017」の詳細ページ

 最新版のv30.0.4.0であれば“Adopted”となっています。これは1万台以上のWindows 10マシンにインストールされて、実際に稼働していることを示しています。つまり、ほとんど問題はないということですね。“Highly Adopted”ならば10万台以上のWindows 10マシンにインストールされていることを意味しているのだそうで、きっと安心して利用できるでしょう。

 1つ古いv30.0.3.0に表示されている“Insufficient data”は、データ不足でよくわからないことを表しています。自分の手で互換性チェックを行う必要があるでしょう。“Contact Developer”であれば既知の互換性問題が確認されており、開発者による対応が必要であることを示しています。

 また、右上のプルダウンメニューを操作すれば、対象となる「Windows 10」のビルドを変更することも可能。“All”を選択すれば、どのビルドならアプリケーションが対応しているのかが一目でわかります。

 特にウイルス対策ソフトなど、システムの奥深くに手を入れているアプリケーションについては、事前に互換性の有無をしっかり調べておきたいところ。こうしたWebサービスが提供されているのは安心と言えるでしょう。

 ちなみに、窓の杜でも開発者によって「Windows 10」対応が表明されているアプリをリスト化した特設ページを設けています。更新は3月で終了していますが、お役に立てば幸いです。