やじうまの杜

あのJA福岡さんからまた無償の「LibreOffice Base」の電子マニュアルが公開される

「Firebird」対応、入門編とデータ加工編の2冊

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JA福岡市から新しい「LibreOffice」のマニュアルがリリース

 いささか旧聞に属する話になって恐縮ですが、あのJA福岡市さんから新しい「LibreOffice」のマニュアルがリリースされたのだそうです(ドキュメントの日付は令和元年10月1日でした)。

 今回リリースされた『LibreOffice ver6.0 Base マニュアル(入門編)』と『LibreOffice ver6.0 Base マニュアル(データ加工・事務処理編)』では、「LibreOffice」に含まれているデータベースアプリ「Base」(「Microsoft Office」でいうところの「Access」に相当)を用いて、組み込み型データベース「Firebird」でデータを扱う行う方法が解説されています。「Firebird」というのは、「InterBase」(Borlandの開発ツールを使っていたユーザーであれば、聞いたことがあるかもしれません)から派生したオープンソースのリレーショナルデータベースです。「Base」の場合、データベースを新規作成する場合に選択できます。

「LibreOffice Base」で「Firebird」データベースによるデータの入出力・加工を扱う

 “データベースとは?”という基本的なところから始まり、フィールド、レコード、データ型、テーブルの設計、正規化、クエリー、フォームとレポートの作成といったトピックが解説されています。図表も多めなので、わかりやすいのではないでしょうか。ライセンスは“CC BY-NC 2.1”。クレジット表示さえつければ、営利目的ではない限り、頒布や改変も自由に行えるのはうれしいところですね。

図表も多めでわかりやすい

 JA福岡市さんは、これまでにも多くの「LibreOffice」マニュアルを公開してくださっています。

 「LibreOffice」はタダで利用できるオフィススイートですが、タダで利用できるのもこうした貢献の積み重ねがあってこそ。不具合の報告やフィードバック、翻訳の改善、他のユーザーの手助けなど、開発者ではなくてもできることはたくさんあるので、是非できること・興味のあることから参加してみましょう。